初恋の呪縛 8 ページ8
HEECHUL side
Aを大事にしたかった
今までたくさん傷付いてきた分
幸せにしてあげたかった
もう寂しい思いはさせたくなかった
付き合い始めて1年が過ぎても
俺たちはうまくいってたと思う
好きって気持ちは薄れるどころか
日に日に増してく
俺が事務所に連れてきたとき
まだ高校生だったA
Aの見た目が大人っぽいとはいえ
俺たちの関係はキスまでで
でもAもハタチになって…
もうそろそろ…
それ以上の関係になってもいいんじゃないか…
そう思っていたときだった
俺だって若くて健康な男だ！
そういう欲がないわけじゃない！
特にAといれば
そんな気持ちになることだって…多々あった
でも、大事にしたかったから…
勢いに任せてとか、雰囲気に飲まれてとか、
そんなんじゃなくて
ちゃんといろいろ計画して入念に準備して
Aの『初めての男』になるつもりだった
だけど、実際はそんなにうまくいかない
Aの家に2人きりだった夜のこと
その日は大雨が降っていて
雷も鳴っていた
ズドーンっと大きな音がしたと同時に
全ての灯りが消えた
停電だ…
きっと近くに雷が落ちたんだろう
U「やだ、何も見えない、怖いよ、」
真っ暗闇の中で
怯えたAを抱き寄せる
雷が一瞬ピカッと照らしたAの横顔が
あまりに綺麗で
俺は思わず…キスしてしまった
自分をコントロールできなくなった俺は
キスだけじゃ済まなくなって
その先へと体が勝手に動いていった
入念な計画？？
結局、雰囲気に流されてしまった
恐る恐る触れる俺を拒まないA
そうなればもう止めることはできなかった
「愛してる」何度も呟きながら…Aを抱いた…
愛おしくてたまらなかった
雷の光が照らすのは
頬を赤く染めた熱っぽいAの顔
苦しそうに歪む表情も
ふっくらとしたバランスのいいカラダも
暗闇に目が慣れればよく見えた
Aは俺のモノ…
誰にも渡さない…
何処にも行かせない…
そんな独占欲が溢れてくれば
もっと強く、もっと激しく、何度も何度も抱いた
愛してる人と
心も体も結ばれた瞬間
俺はとても幸せだった
この幸せがずっと続くんだと思った
何度目かの絶頂を迎えて力尽きた俺が
Aの上に覆いかぶさって抱きついたときだった
「愛してる………スンア」
それは無意識に零した言葉だった
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ｨｭ(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただいて、すっごく嬉しいです^ ^チャニョル編、思いの外長くなってしまっててすみません！笑 (2020年7月7日 4時) (
レス) id: 96016f3247 (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - 大好きなグループが沢山出てきて嬉しいです！ほかのメンバーとの旅行編も楽しみにしてます！ (2020年7月6日 3時) (レス) id: 6dadd51152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｨｭ | 作成日時：2020年6月19日 18時
