SMの初恋 III

初恋の煩悩 6 ページ44

YOU side



一通り話を終えると

光の速さでパンケーキを平らげ
コーヒーを飲み干したハナ


「旦那と相談したら連絡するね！」


そう言い残し、風のように去って行った…




ハナは彼氏がいても仕事優先だった


産休に入る前までは
一緒に徹夜しながら仕事してた仲で

仕事が煮詰まったときには
2人で朝まで飲み明かしたっけ


きっと、もうそんなことできないんだ


帰る場所があって
待ってる人がいるんだもん


そう思うと、ちょっと寂しいな



同い年で、同じ仕事人間だったはずのハナ

そんな彼女の結婚・妊娠・出産…


それはわたしにとっては
いろいろ考えるきっかけになった





その日の夜…



ダンスレッスンを終えたEXOメンバーを
宿舎へ送り届けるっていう任務のため

事務作業を済ませた後、練習室までやってきた



「お疲れ様！みんな、帰るよー！」

そう声をかければ、一斉に帰り支度が始まった



だけど、ひとり…

異様なほどの不機嫌なオーラを纏った人物が…




「あ、あのぉ…
何かお気に召さないことでもありました？」

恐る恐る声をかければ


「…ヌナなんて大っ嫌い」

そう言って、そっぽ向いてしまった




U「ねぇねぇ、今日ずっとこんな感じ？」

ｽﾎ「いや、さっきマネヒョンが来てって
いろいろ話したからじゃないかな…」

U「ん？マネおっぱ？…あっ！！」




思い当たる節があるぞ。




「ごめんね、機嫌直して？セフナ…」


わたしなりに
精一杯甘えた声を出してみたつもりだけど


不機嫌オーラ全開のセフンには効果なし




ｾﾌﾝ「なんでなんですか？」

U「ごめんってば…
どうしてもスケジュールの関係で…」

ｾﾌﾝ「チャニョリヒョンばっかりずるい！」







チャニョルとの旅行が決まったとき

「次は俺との旅行をセッティングしてください
もちろん、2人きりで泊まりでですよ！」

そう言ってたセフン




マネおっぱと相談して
チャニョル同様4日間のオフは準備した



ただ、今回経験してわかった…

2泊3日は長すぎる…



恋人ごっこがしたいって言うから
一応こちらのスケジュールも調整したけど


わたしの精神的負担や
残務処理に費やす時間と体力を考えれば


1泊2日が限界だ


マネおっぱはしきりに
「セフンは納得しないぞ？」って言ってたけど
　

"2人きりで泊まりで"ってセフンの希望は
ちゃんと取り入れてるんですけど？





ｾﾌﾝ「なんで1泊なの？俺も2泊したい！」


やっぱり、マネおっぱの予想通りだった…

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