初恋の呪縛 5 ページ5
HEECHUL side
BoAのやつ…
今更なんだっていうんだ…
俺だって自分の犯した罪をよくわかってる
思い出したくもないあの瞬間を
今でも忘れられずにいるんだから…
俺はスンアが好きだった
スンアも同じ気持ちだと思ってた
だから、それに甘えて
大事なことを何ひとつ言葉にしてやらなかった
そのくせ臆病で、もし拒絶されたら?
そう思うと怖くて触れることもできなかった
スンアからのアクションをただ待ってるだけの
狡くて情けない男だった
そんなんだったから…
スンアが突然この世を去って
ずっと後悔してたんだ
そんなときAと出逢った
家族の死と孤独から
当初は抜け殻みたいに生気を失ってたA
守ってあげたい、守ってあげようと思った
俺はスンアに何もしてあげられなかった後悔を
Aに尽くすことで埋めようとしたんだ
Aのふとした仕草や表情がスンアに重なって…
もうこの世にいないスンアへ
勝手に償ってる気になっていた
それなのに…
気付いたときは遅かった
俺は償うどころか、スンアを裏切っていた
似てると思っていた
実際に似てるところも多かった
でも、ふんわりとした印象のAと
凛とした美少女だったスンア
当たり前だけど…2人は全くの別人だった
少しふっくらした体で
美味しそうにごはんを食べるAは
無理なダイエットで
ガリガリだったスンアとは違ってた
明るくて社交的で
誰とでも仲良くなるタイプのAは
おとなしくて人見知りのスンアとは正反対だった
スンアと重ねて見てたA
スンアに似てると思ってたA
Aにスンアの面影を探してたのに…
いつの間にか
スンアじゃない
A本人を好きになっていった
こんなのスンアへの裏切りだろ?
天国のスンアが悲しむだろ?
スンアへの罪悪感で押し潰されそうだった
だけど…自分の気持ちを止められなかった
正確には"止めなかった"
俺、もう二度と
あんな後悔したくなかったんだ
ちゃんと言葉で伝えたかったから
ちゃんと触れたかったから
好きだと伝えたのは
俺からだった
「A、好きだよ
ずっと俺の傍にいてよ、少しも離れないで」
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ィュ(プロフ) - みいなさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただいて、すっごく嬉しいです^ ^チャニョル編、思いの外長くなってしまっててすみません!笑 (2020年7月7日 4時) (レス) id: 96016f3247 (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - 大好きなグループが沢山出てきて嬉しいです!ほかのメンバーとの旅行編も楽しみにしてます! (2020年7月6日 3時) (レス) id: 6dadd51152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ィュ | 作成日時:2020年6月19日 18時