SMの初恋 III

初恋の呪縛15 ページ15

BoA side




偶然を装ってAに会い
ヒチョリおっぱとの時間を作ってあげた


でも…どうやらお節介だったみたい





まさか、わたしが会議室を出たほんの数分後


2人が別れてしまうなんて…





「俺が悪かったんだ」

そう苦笑いを浮かべるヒチョリおっぱ



「こうなる運命だったんです」

唇を噛み締めるA






本当に可愛いカップルだったのに…






誰が悪いわけじゃない



過去と向き合えず
自分の気持ちからも目を逸らし

ずっとそれを打ち明けられなかったおっぱも



おっぱの過去や気持ちを受け入れられず

傷付くことを恐れ
逃げることを選んだAも




お互いに罪悪感を抱えていたけど
どちらも悪くなんてない

精一杯、不器用に愛し合ってたんだ









あれから長い月日が流れた




一応同じ事務所のアイドルとスタッフなわけで
顔を合わせることだってあるけど

ずっと気まずそうな２人…



Aはひたすらおっぱを避けてるようで

バッタリ会えば一瞬不機嫌になるけど
「仕事は仕事！」そう割り切って平然を装う

でも、その後にはいつも
苦しくて切なくて、辛そうな表情が見えた



ヒチョリおっぱは今でもAを可愛がっていて
きっと目の離せない存在なんだと思う

自分を避けるAにぐいぐい絡んで
ふざけたり、笑わせようと必死だ

でも、本当は寂しくて悲しいんだ…

おっぱは酔ったときにだけ本音を洩らすからね







それで…懲りないわたしは、またお節介を始めた






ﾎﾞｱ「今日はみんなで深〜い話でもしようよ」

ﾄﾞﾝﾍ「いいねー深い話！深い話！」


…ドンへが言うと
めちゃめちゃ浅く感じるんですけどwww




ﾎﾞｱ「まずはわたしね！
わたし、彼氏と別れましたー！」


ﾕﾉ「…へ？」

ﾄﾞﾝﾍ「え、BoA彼氏いたの？」

ﾋﾁｮﾙ「おい、ネットニュースでも見ろよ」

U「あ、あの某俳優さんと？」

ﾕﾉ「この間までうまくいってるって…」


ﾎﾞｱ「そうね、大人の恋愛はいろいろあるの！」

ﾄﾞﾝﾍ「え、いつから付き合ってたの？
相手は？どんな人なの？え、俳優さん？？」

ﾕﾉ「ドンへ、ちょっと黙ってww」




こんな感じで前座となり
まずは場の空気を温めたわたし

いやぁー…捨身の自虐、ココロガイタイ。泣




ﾎﾞｱ「つーぎー！
ヒチョリおっぱとAの番ね！」


U「え、わたし？」

ﾋﾁｮﾙ「俺はパスー」




ﾎﾞｱ「ダーメッ！
2人を元に戻すまで帰さないから！」



わたし、本気だから！

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