Cinderella (ページ7)

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「A、分かってる？0時だからね、そこでAには申し訳ないけどここに戻ってきて欲しい。絶対だから。」

「はい、約束します。ここまで連れてきて下さってありがとうございます。」

わたしは3人に送って貰い城の前にたどり着いた。
まさか本当にここに来れるなんて思ってなかったし連れてきて貰った恩を忘れず3人との約束をきちんと守りたかった。

会場に入るとそこには沢山の人。もちろん女性がいっぱい居て、あとは位が高いであろう男性がまた更に居た。こんなところ私が来る場所ではなかったのかもしれないと一瞬で思った。

中に入ると一人の男性から、ダンスに誘われ私はその男性と踊ることにした。
流石に家にずっと居るとは言え、彼が誰かなんて私でも分かっている。王子様。

蓮様だった。

素敵なピアノの音が聞こえてダンスを始める。蓮様について行くので必死で周りの視線も歓声も全く聞こえなかったけど今日来れて良かった。ただそう思った。

「お嬢様、こちらへどうぞ。」

蓮様にエスコートされ、蓮様と2人で話すことになった。

「すみません、わたくしなんかをこちらにお招き頂き。」

「いえ、お嬢様のお名前お伺いしても大丈夫ですか？」

「名乗りもあげず大変申し訳ございません。わたくし、Aと申します。」

「Aさん....。素敵なお名前ですね、歳はお幾つなんでしょう？」

「18つになります。まだまだ蓮様とは違い子供でございます。」

私が歳をいうと彼は驚いた様子でこちらを見ていて、まさかといった顔をしていた。
しかし、わたしはこんな王子様とお話する機会今後何十年と生きても一生来ないと思い必死にその場を楽しんだ。

「Aさんはこの国育ちなんですか？」

「えぇ、まあ。ですので蓮様のお噂等よく耳にしております。」

「なんか、恥ずかしいな。それ。変な噂なんて聞いてないでしょうか？」

「いえ、変な噂なんて滅相もございません。とても国民思いでお優しい方だと聞いていましたのでこんな平民のわたくしにもお話頂けるなんて。」

みんなにこうして1人1人話していると思うと本当に彼はお優しい人で顔もとても整っていて尚且つこの国の王子様だなんて絶対モテるんだろうなって世間を知らない私ですらそう思った。

「Aさん、だからですよ？」

「ふふっ、お上手ですね、」

そこはとても幸せな空間でこのままで居たいともおもってしまった。

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