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「あ、来たわ。」
ドアについているベルの音を聞き、さっきまで私の髪の毛を繕ってくれていた彼はそう発し人の家のドアを開けに行った。
「おい、ふっか人遣い荒いんだよ。」
そこに現れたのはふっかと呼ばれた彼よりも身長が高く筋肉質で仕立て屋なのか？この人本当にとまで思うほどガタイのいい男性だった。
「わりい、照。んで？持ってきてくれた？」
「言われた通り何着か持ってきた。」
そういって照と呼ばれる仕立て屋の彼は色々な色のドレスを本当に持ってきてくれていて、私の顔を見るや否やこのドレスがいい。と私の前にドレスを差し出した。
「了解、照が選ぶなら間違いねえな。よしじゃあこのドレスに合うように髪の毛ちゃちゃっとやっちゃうね。」
そういって私の髪の毛に触れたさっきの筋肉質の照と呼ばれた男性にふっかと呼ばれていた男性。
さっと私の髪の毛を作り上げ綺麗なパーティー向けのアップヘアにされていた。
今までの自分とは考えつかないくらい綺麗で私は今夢でも見ているんだろうか。それくらいわたしは幸せな気持ちになった。
「お前、なんで泣いてんの。」
そう声を掛けてきたのは照さん。髪の毛をして貰ってる間に簡単に自己紹介をされてそう呼んで欲しい言われた。
「えっ.....わたし.....」
泣いてるなんて気づかなかった。だけど小さい頃はこうやってお母さんに髪の毛をまとめてもらったり可愛いと思った服を着ていた私。
だけど、それもなくなって男でひとつてわ育ててくれていた父にあれが欲しいこれが欲しいなんて言えずある服を着ていた私からしたらこんな自分のすがたもう一生見れないものだと思ったいた。
「Aさんは充分綺麗だよ。俺らが今まで出会った誰よりも。さ、仕上げだよ。翔太来てるんだろ、早くやってあげてよ。」
「うるせえ、入りにくかったんだよ。」
そう言って出てきたのは女の私よりも肌が綺麗でまたまた顔の整った男性。
翔太と呼ばれている男性は自分の持ってきたボックスを開き私の近くへとやってきた。
「キミ、元々肌綺麗だから簡単にで大丈夫だね。」
「翔太が褒めるなんて珍しい、まあやってあげてよ、俺らは馬車の用意してあげるわ。」
そういってふっかさんと照さんは部屋を出ていった。
「メイク、したことない？」
「ちゃんとしたことは無いです。小さい頃は母親の紅をふざけて塗ったことあるくらいで。」
「だからか....」
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作者名：はる | 作成日時：2020年6月21日 22時
