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「ふっかさん、照さん、翔太さん。ほんとに色々とありがとうございます。」
今日は、蓮様との結婚式。あれから色々合ってお義姉さまとお義母さまの3人は私を使用人のように扱っていたのがバレてしばらく城の使用人として働くことになった。
蓮様は許せないっ…！と言ってもっと重い罰にしようとしてたけど私がそれだけで充分ですと伝えると蓮様は納得したようにAがそう言うならと罰をそれだけにしてくれた。
「Aは純白のドレスも似合うね。」
「俺がやる髪の毛も絶対似合う。」
「肌が綺麗だからなんもしなくても綺麗。」
3人ともいつも私を褒めてくれて本当に優しい、私が蓮様と結婚すると報告したら、3人とも俺らに全部任せてと言ってくれて蓮様にそれを伝えたらAの好きなようにしていいよと言ってくれたから私も快く3人にお願いした。
「俺らもこの物語の一員にしてくれたのはAだからね。」
「何それ？どういうことですか」
「シンデレラストーリーってやつ。」
やっぱり3人の言うことは分からないことばっかだけどお母さんのお墓はいつの間にか庭からお城の花園に場所が変わった。
「蓮様本当にいいんですか？」
「Aのお母さまもきっと誰よりも近くでAを見ていたいと思うから、ここがいいよ。」
そんな会話をしてくれた。そう言ってちゃんとした職業の人達にやってもらい今はちゃんと大きなお墓にお母さんは眠っている。
「A、そろそろだよ。」
「待って、ピアニストの人にもお礼を言いたいから」
私は僅かな時間を使って向井さんの所に行った。
彼にもきちんと部屋は用意されていてさすが蓮様の側近だなって。
「向井さん？入ってもいいですか？」
「Aさん？ええよ、」
そう言われたので入ると向井さんは部屋に置いてあるピアノの前に座っていた。
ギリギリまでピアノの楽譜を読んでいてほんとに優しくていい人なんだなと心の底から思った。
彼がもし私の家に来てくれなかったら私は今、ここにいないかもしれない。いつまでもあの生活だったかもしれない、そう思うと胸が熱くなった。
「綺麗っすね、Aさん。」
「ほんとですか？これ全部あの舞踏会の時にやってくれた人にやって貰ったんです。」
私がそう返すとコンコンと部屋をノックされる音が聞こえ扉が開いた。
そこには翔太さんがいてそろそろ行かないとだよ。と教えてくれた。
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作者名：はる | 作成日時：2020年6月21日 22時
