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＊ ページ10
四人が細い通路を走っていくと、前には深澤の背中とその視線の先に腰を抜かす光宗の姿があった。
岩｢ふっか！｣
岩本の声に深澤が振り向く。
深｢照！みんなも、無事って訳ではなさそうだけどよかった。｣
岩｢あぁ。…全部吐いたのか？｣
深｢いや、後ろに誰がいるのかを言ってくれないんだよね｣
義｢そんなこと言ってしまえば俺は終わりだ…お前らだって、｣
光宗が何かを言いかけた時、後ろから複数人の足音がした。
敵か、と思って渡辺が剣先を向けると
ラ｢さ、佐久間くん！待って！！｣
焦ったラウールの声が聞こえ、深澤たちの目に飛びこんできたのは、薙刀を持ち目が血走った佐久間の姿だった。
佐｢義城光宗！殺してやる！！｣
そう叫んだ佐久間は深澤たちには目もくれず、持っていた薙刀の刃をぴたりと光宗の首筋に当てた。
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作者名：さすけん | 作成日時：2020年6月2日 1時
