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左「おやおや、死んでしまいましたか…

ですが私はそうは行きませんよ。」


左門の鎌が渡辺を襲った。が、


宮「くっ…」

渡「涼太!」
阿・岩「舘さん!」



宮舘の左腕から流れ出る赤い血液。宮舘が渡辺を庇ったのだ。三人が駆け寄る。


宮「…っ、大丈夫だよ」

阿「手出して、応急処置だけど」
そう言って阿部が懐から薬が入った瓶を取り出す。



渡辺が左門に向き直る。

渡「てめぇ…許さねぇよ」

左「仲間意識ですか?やかましいですね。安心なさい、全員同じところに送ってあげますから。

死ね!」

そう言って今度こそ鎖鎌が渡辺を襲う。

宮「翔太!」







左「そんな、…」


渡辺がすんでのところで鎌と鎖を刀で断ち切ったのだ。


尻もちをつく左門に渡辺がゆっくりと近づく。

左「く、来るんじゃない!」

渡「涼太を傷つけた罰だよ。」

斬。左門は渡辺の前に倒れた。




宮「翔太…」

渡「馬鹿!なんで俺なんか庇うんだよ!」

宮「翔太が俺の立場でもそうするでしょ?」

渡「そうだけど、それは、」

宮「仲間として、家族として大切だから。それ以外無いよ?」

渡「ん…」




岩「よし、ふっか追いかけよう。」

阿「その扉の向こうだね?」

阿部が指すのは部屋の隅の空きっぱなしになっている扉。

岩「たぶん」

阿「舘さんと翔太はどうする?ここに残る?」

宮「いや、行くよ」

渡「でも涼太、」

宮「敵が出たら翔太が守ってくれるでしょ?」

渡「っ、しゃーねーなぁ。」

満更でもない顔で渡辺が承諾する。


二人の掛け合いに阿部がニヤついた。

岩「何ニヤついてんだよ」
岩本が阿部の頭を小突く。

阿「痛っ! まぁいいや、早く追いかけよう。」


そう言って四人は狭い通路を進んだ。

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作者名:さすけん | 作成日時:2020年6月2日 1時

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