雪は舞って闇に咲く弐 (ページ6)

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八人は屋敷を走り抜けていた。

深｢康二！光宗の部屋はどこ！？｣

向｢この廊下真っ直ぐ行って右です！左に行くと女中室です！｣

深｢なら康二と目黒は左にいって関係ない人たちを外に！｣

目｢了解っす！｣

その瞬間、目黒と向井は姿を消した。

佐｢さっすが元忍者｣

渡｢と、元有能暗殺者｣

その言葉にラウールが反応する。
ラ｢え！康二くんって暗殺者だったんですか？｣

宮｢まぁそこら辺は本人に聞きなよ｣

そんな話をしていると

岩｢止まれ！｣

｢さぁ、この先は通しませんよ…｣
いかにも紳士、といった見た目の男が大きな薙刀を持って道を塞いでいた。

深｢みんな、此奴が用心棒のうちの一人だと思う。｣

｢そこまで分かっているのですか…。それならますます通す訳にはいきませんね！｣

そう言うと男は深澤たちに向かって突っ込んできた。

その刃を躱し、佐久間とラウールが入り込み心臓を刺した。に思われた。

佐｢っ！｣
ラ｢な…｣

男は身をひねり、空中で回転して二人の刃を避けたのだった。

｢おやおや…。逃げられてしまったようですね｣

スタッと着地した男の視線の先には佐久間とラウールを除く四人の後ろ姿が。

その後頭部目掛けてラウールの忍刀が飛ぶ。が、それを薙刀で止めた男がこちらを向いた。

佐｢さぁ、お前の相手は俺たちだよ。仲間の後は追わせない｣

そう言って佐久間とラウールはそれぞれ武器を構えた。