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次の日の夕方、情報収集に行っていたそれぞれが帰宅し仕入れた情報を出し合った。
危険があるので暫く織山も一緒に暮らすことになった。
まず口を開いたのは岩本。
岩｢まず俺らは最近行方不明になった子供たちを探してたんだけど、そのほとんど全員孤児だった。｣
向｢あと連れ去られた子ぉらの近所のおばちゃんが夜中にもみ合う声を聞いたらしいで｣
目｢身寄りのない子供たちを狙ってってことっすよね…｣
宮｢この町で子供たちが居なくなるのは三ヶ月前くらいからだって。｣
阿｢あ！ちょっとまってて…！｣
なにか考え込んでいた阿部がいきなり立ち上がり自室へと駆け込んだ。しばらくして戻ってきた阿部の手には紙の束があった。
何かを探すようにその資料を見ていた阿部は数分後
阿｢あった！ねえ、これ見て｣
深｢これって…｣
阿｢この間義城家の時に見つけた取引相手の名簿だよ。ほらここ、取引開始日が日付が三ヶ月前になってる。
そして業種は…｣
阿部が指を横に滑らせ、全員が指先を追って業種欄を見ると
ラ｢人身売買…｣
織｢そこに皆がいるんですか｣
阿｢うん、たぶん｣
渡｢もしかしてもう…ってことはないよな？｣
佐｢ちょっと翔太！｣
渡｢わかんねぇじゃねえか、だって三ヶ月前だぞ？｣
佐｢それはそうだけど…！けど織山くんもラウールもいる前で言わなくてもいいじゃん！｣
佐久間が怒って渡辺の胸ぐらを掴もうとしたが深澤がそれを止めた。
深｢まあまあ、二人とも落ち着いて。
…それに三ヶ月前ならまだどこにも行っていないと思うんだ。｣
ラ｢え？｣
阿｢ほら三ヶ月前にこういう人身売買の奴らの大規模な摘発があったでしょ。こういう奴らは摘発があってから一ヶ月は動かないのが定石なんだ。｣
宮｢なるほど、それに俺らが二ヶ月前に義城を潰したから今のこいつらには大口の取引先がいない可能性があるのか。｣
深｢うん、その可能性が高いと思うんだ。だけど早く対処しないと手遅れになるかも。
だから―｣
岩｢は？｣
目｢え、ふっかさんちょっと待ってくださいよ！｣
向｢ふっかさんそれはいくら何でも…｣
渡｢もうちょい考えない？｣
佐｢そんなのって…｣
宮｢あまりに危険すぎる｣
阿｢確かにその方法が確かだとは思うけど…｣
ラ｢待って！それで本当に皆のこと助けられるなら、僕やるよ｣
織｢僕だって！｣
目｢ラウ、織山…｣
ラ｢だからやらせて？
囮。｣
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作者名：さすけん | 作成日時：2020年6月2日 1時
