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＊ ページ49
一方金内はふっか、と呼ばれた男相手に苦戦を強いられていた。
なんとか苦無を避けることは出来るものの、その頬や腕には幾つも切り傷が出来ていた。
ふ｢お兄さんもう動くのもきつくない？｣
金｢…なんか塗ってるんか？｣
ふ｢殺しちゃ駄目っていわれてるからね、動かなくなるだけだよ｣
金｢なるほど？｣
ふ｢被害者の家の前に金置いていってんのお兄さんでしょ？何の為にそんなことしてんの？｣
金｢…さぁなあ？｣
ふ｢…脅されてる、とか？｣
金｢…｣
ふ｢無言は肯定と捉えるけど？｣
金｢どっちにしろ俺はここで負けたらあかんねん｣
金内はそうは言ったものの、そろそろ全身が動かなくなってきたその時。二人の間に煙玉が投げ込まれた。
煙が晴れて当たりを見回せるようになると、そこにはふっか、もとい深澤と眠っている佐久間しかいなかった。
深｢っ、逃げられたね…。阿部ちゃんに怒られるかな｣
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作者名：さすけん | 作成日時：2020年7月25日 14時
