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episode_five ページ5

Aは大きい欠伸を一つしながら城内を彷徨いていた。クィレルの監視下の中、無事に仕事を終了させ(嫌々ながらにさせられた)、今は休憩中だ。

「……あ」

廊下の窓から湖を眺めていると、足音がカツカツと聞こえてくる。
足音のする方見てみると、見覚えの無い顔がこちらへと歩いて来る

輝く様な白い歯をこれでもかと見せびらかし、気味が悪いほどに笑顔のその男はAに笑いかける

「やあこんにちは!貴方はグレイ先生ですね?」

「まあ……そうですけど、」

「そうだと思いました。それじゃあ貴方が……魔法癒術学の教師ですね」

「はあ……」

「いやぁ……私も魔法癒術学には詳しいんです!私の自伝を是非とも差し上げましょう!」

名前も分からない彼はローブの中から本を数冊取り出して、Aの腕に押し付けた。

「……え、あの、待っ」

「良いんです。お礼なんて……私が勝手にやったことですから!」

「いえ、違、」

「妖怪バンクシーをスマイルで追い払った話はもう聞きましたか?自慢することでもないんですがね。私は色んな事を経験してまして。」

「いや、ホント、」

「おっと、こんな時間ですね。私はもう行かなければ。私と話したいならまた会った時にお話しましょう!」

歯を輝かせて、彼は廊下を歩いて行った。










「……誰だよ。」

Aは話す暇もなく知らない相手の自慢話を聞かされて、戸惑っていた。

ただ、これだけは言える。


「(先輩と組み合わせたら面白い事になりそうだな)」


なんて馬鹿な事を考えていた。



















「え、その人ロックハートさんだったんですか。」

衝撃の事実だった。

「そうですよ。さっき私も会いました……ただひたすらに自慢話を聞かされましたよ」

クィレルは困った様な表情でそう言う。
彼も被害にあったようだ

「俺もです。それと本、貰いました」

「彼の本?今、巷で流行っているんですよ。レア物じゃないですか」

「いや……別に要らないんですけど…」

「今年は昨年より騒がしくなりますね。絶対に」

「ホント勘弁してくださいよ。」

クィレルとAは同時にため息をついた。

脳裏にあのキラリと光る彼の歯が焼き付いていた。

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みゅー - 初コメ失礼します。お久しぶりの更新とてもうれしいです!これからも頑張ってください。応援してます! (8月6日 18時) (レス) @page12 id: b95b337dc0 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - 久しぶりに見に来たら4話くらい増えてて感動です!これからも頑張ってください! (6月29日 20時) (レス) @page11 id: b68e6ffcf4 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - 玲亜さん» ありがとうございます…(;´༎ຶٹ༎ຶ`)夢主先生はこんな感じかなと思いきって書いてみたんです😎😎そう言って貰えて嬉しいです💖👊 (6月22日 17時) (レス) @page10 id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
玲亜(プロフ) - ヤバァイ!寝てる夢主先生かわいすぎ… (6月18日 11時) (レス) @page9 id: d400c2c0a7 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - TRIXIEさん» ネチネチはスネイプ先生のアイデンティティだと思ってるので😎😎😎コメントありがとうございます!(༎ຶ⌑༎ຶ) (6月18日 3時) (レス) id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2023年1月21日 10時

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