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episode_five ページ5

「俺だって……絶対に。ステージに立たなきゃ……」

「ごめんなさい……急な変更で……」

紡は何度も頭を下げる。
しかし、隣にいるAは頭を下げるどころか顔色一つ変えなかった。

「ほら、Aも!」

紡は焦ったように言うが、Aは紡に目を向けるだけだった

『……結局、決めるのはこの事務所の社長だろ。オーディションが受ける気がないなら帰ればいい』

無表情でそう言い放つ。

「アンタ、言い方ってもんが……」

三月、と呼ばれる彼が言うが、それを制したのは逢坂壮五だった。

「確かにその通りだよ。結局、合否は社長が決めるんだから」

「……仕方ありません。ですが、信頼関係がひとつ失われたことはしっかり自覚してください」

紡は暗い顔をする。
俯いて拳を握りしめた

「そんな冷たい言い方……事情があったんですよね。マネージャー」

「貴方は遊びに来たんですか。これはビジネスですよ。彼女はビジネスパートナー。ステージに立っている間、安心して背中を預けれる人でなければ顔も名前も託せません。」

紺色の彼が冷淡にそう言う。
しかし、陸はそれに言い返す

「ビジネスってそんな……一織は高校生だろ?大人ぶって背伸びしなくたって……」

「貴方は幼稚園児みたいですね。」

「は!?」

言い争いが始まる。
どっちも眉を釣りあげて心底心外だ、という顔をした

「にこにこ手を繋いでお遊戯の後お昼寝して先生に花丸貰えれば幸せですか?」

「っ、ちょっとお前、年上に対する口の利き方って言うかさ……」

「お前って言いましたか」

それを三月が止める。
二人は顔を逸らすが、その顔はまだ晴れなかった

「どうしよう……」

困ったように紡がそう呟く。
しかし、Aは気にもとめていなかった。

「りょうかーい。俺は抜ける」

後ろの方で声がする。
二階堂大和だ。

「ここにいる誰かを押しのけてまでやるつもりは無い。俺の志望動機なんてどうせ復讐みたいなもんだ。まともな夢持ってる奴に譲るよ」

「じゃあお疲れ」

そう言い、扉から出ていこうとする。
しかし紡はそれを止めた

「ま、待ってください!オーディションだけでも受けていってください。こんなこと……私のわがままかもしれませんけど……」

歌って踊る、皆さんが見たいです、と俯きながら必死に言った。
深く、頭を下げた

「oh......レディ一人に頭を下げさせる訳にはいきません。」

ナギも頭を下げる。
次々にみんな頭を下げ、大和は観念したように分かった、と了承した

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まい - 続きが楽しみです!これからも頑張ってください‼︎(*´∇`*) (8月26日 16時) (レス) @page5 id: 36564e9f2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある緑の生徒。 | 作成日時:2023年1月3日 12時

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