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episode_two ページ2

No side


Aが一旦抜けた後、紡は大神万里に連れられて目の前にある部屋の中へ入った

「どうぞ、こちらです。貴方達の担当するアイドル達は今ここで……」

「レッスンをしているんですか?」

「バスケをしています。」

「バスケ!?」

「正しくは3on3」

「何でバスケをしているんですか?」

「さあ。社長に何かお考えがあるんでしょう。大和くーん!どっちが勝ってる?」

"大和"そう呼ばれたのはバスケの審判をしている緑色の彼だった。

「ええ?えーと、赤チームが白チームに1ゴール差かな」

「あの人は……?」

と、隣にいる大神さんに尋ねる

「彼は二階堂大和君。一番年上だから審判をやってもらってるんだ」

「審判なら楽できると思ったのに。コイツらの試合、身体が一個じゃ足りないよ」

そう言い、試合に視線を戻す二階堂大和。
そう言いながらも審判はしっかりやっているようだ

「あー、ストップ、ストップ!トラベリング!」

「ウッソ!歩いてねぇって!」

「はい。イエローカード。次抗議したら退場」

「な……、くっそー!」

「兄さん、落ち着いて。一旦仕切り直しましょう」

オレンジ色の彼を宥める紺色の彼。


「……っはぁ、はぁ、良かった……抜かれたら、危ないとこだった……」

「(わ……汗だくで一生懸命な顔…他の子達も……皆……)」

「はい。七瀬さん。そちらのボールです」

「え……?うわっ……!」

一織が"七瀬"と呼ばれた彼にボールを投げて渡したが、取り損ねたようだ
ボールがコロコロと紡の前に転がって行く

「(ボールがこっちに転がってきちゃった……私が拾っていいのかな…………と、思ったら凄いダッシュでこっちに来るっ)」

「はあ、はあ……っすいません!」

「い、いえ……どうぞ。」

「ありがとうございます!」


そんな彼を見て紡の口から言葉が零れた

「頑張ってください!」

「はい!」

それから赤っぽい髪色の彼は試合に戻った




それと同時にドアが開いた

『遅れてすんませ…………バスケ……?』

Aが扉を開いたようだ
バスケをしている七人の彼らを見て少し驚いている

「おかえりA君。用事は済んだかい?」

『はい。……で、これは…………』

「彼らにバスケをやって貰っているんだよ。社長の考えでね。応援したくなる子達でしょ?彼らは。」

「私もそう思います。何と言うか……もっと頑張れー!って気持ちになりますね」

『…………』

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まい - 続きが楽しみです!これからも頑張ってください‼︎(*´∇`*) (8月26日 16時) (レス) @page5 id: 36564e9f2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある緑の生徒。 | 作成日時:2023年1月3日 12時

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