episode_nine ページ9
翌日の朝、日刊預言者新聞が話題になっていた。新聞の大見出し記事には「グリンゴッツ侵入さる」と書かれている。
大広間はその話題でいっぱいだった。
「……グリンゴッツに侵入、どんな手口を使ったんでしょーね。」
「知らん。我輩に話しかけるな。」
スネイプの横に座って話しかけると当然のように言い返された。
「それは酷くないっすか」
「……貴様は朝食を食べにここに来たのでは無いのか。何故いつも大広間に来るだけ来て何も手に付けないのだ。」
「あー……俺なりに食ってるんで大丈夫です。」
「フン……食事をしないのなら降りてこなければいいものを……」
「ミネルバに言われてるんすよ。顔出せって」
「せめて我輩の隣に座るな。食事が不味くなる」
「え、なんでそんなこと言うんすか。」
朝から尖ってますね、と小声で言うと机の下で足を思いっきり踏まれた。
今日は三年生の授業だった。
ハッフルパフ生とスリザリン生。
授業の準備をしていると後ろからトントンと肩を叩かれた
「……えーと、ディゴリー君……だったか?」
「正解です先生。」
彼はにっこりと笑うとAの真正面に立った。
「まだ授業は始まらないが……どうした?」
「予習です先生。分からない所があるので教えて貰いたくて」
「……授業が終わってからじゃダメなのか。」
「今がいいんです。ダメなら帰ります」
「いや、別に構わない。どこが分からないんだ……?」
「ここです。九十四ページの_________」
「ありがとうございます。A先生!」
「A先生?名前を呼びをするんだな君は。」
「あ、……ダメでしたか?この方が親しくなれそうで……」
「まぁ、ダメでは無いが……むず痒いな」
「!ありがとうございますっ」
そう言ってディゴリーは教科書を鞄に入れて教室を出た。
「A……先生…………、か」
セドリックが去った後、Aは頭の後ろを掻きながら真顔で少し照れていた。
授業も終わり、Aが自室で休んでいるとマダム・フーチがノックもせずに飛び込んで来た。
「おぉ、……どうしました?」
「一年生の初めての飛行訓練で怪我をした生徒がいるのです!早く医務室へ!」
あまりにも大きな声で言うものだからAは飛び上がって急いでローブを着直した。
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時