episode_sixteen ページ16
「殺されなかっただけでも運がよかった。寮にいるべきあなた方がどうしてここに居るのですか?」
Aは俯いているハリーを見た。
その時、暗がりから声がした。
「マクゴナガル先生。聞いて下さい___二人とも私を探しに来たんです」
「ミス・グレンジャー!」
ハーマイオニーはやっと立ち上がった。
「私がトロールを探しに来たんです。私……私一人でやっつけられると思いました___あの、本で読んでトロールについてはいろいろな事を知っていたので」
いきなりロンが杖を取り落とす。
あんぐりとした表情でハーマイオニーを見ていた
「もし二人が私を見つけてくれなかったら、私、今頃死んでいました。ハリーは杖をトロールの鼻に差し込んでくれ、ロンはトロールの棍棒でノックアウトしてくれました。」
「まあ、そういう事でしたら……」
マクゴナガルは三人の顔をじっと見た。
「ミス・グレンジャー、グリフィンドールから5点減点です。貴方には失望しました。念の為、怪我がないかグレイ先生に調べてもらいなさい。」
項垂れているハーマイオニーに手招きをし、その場から離れた。
「先生、ありがとうございました。」
怪我の手当も終わり、ハーマイオニーをグリフィンドール寮まで送ると、次はスネイプとばったり出会った。
「……足、見せてもらっていいスか。」
「貴様には関係無い。分かったらさっさと去ることだな」
「一応、養護教諭なんで怪我人は俺の担当なんスよね。……てことで足見せてください」
「余計なお節介は遠慮したいものだな。」
頑なに見せないスネイプにAは呆れてつい本音を漏らしてしまった。
「変な意地っ張りはいいですからさっさと見せてくださいよ。何歳ですか貴方。」
「
「フン、年上を敬うという事をようやく知ったか愚か者。」
「……そーっスね。」
結局見ることになったスネイプの足はガウンを膝までたくし上げ、Aの机の上へと乗せていた。
「この傷、三頭犬ですよね。」
スネイプの眉がピクリと動く。
「だったら何だ」
「いや……別に」
薬を数滴垂らして素早くスネイプの足に包帯を巻いた。
「明日、包帯取り替えるんでまた来てください。」
その言葉も無視してスネイプはツカツカと医務室を出て行った。
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時