episode_twenty-eight ページ28
また授業が始まる。
今回は五年生スリザリン生とグリフィンドール生の合同授業だった。
「____って事になるが聞いているか、マーカス・フリント」
他のスリザリン生と喋っていた彼にそう注意すると彼はびくりと肩を揺らす
そして次に魔法薬の調合に入った。
二人一組で魔法薬を作って貰うが、Aはその生徒の間を通って状況を見ていた
生徒たちの質問に答えつつ、薬を見る
グリフィンドール生の隣を歩いていた時だった。
奥の机の方から大きな爆発音が響く。
振り返ると、悪臭を放ちながらパチパチ燃えている大鍋があった
「怪我は。」
Aは急いで駆け寄り、火を消す
すると、とある生徒が声を上げる
オリバー・ウッドだ
「フリントが花火を投げ入れたんです!!」
「何だと?」
大鍋を確認すると確かに花火らしき物が大鍋の中に入っている。
Aはフリントの方を見た
「本当なのか。」
「俺はやってない!ソイツの嘘だ!」
「何だと!?よくもそんな嘘がつけるな!」
口論が始まる。
Aはそれを制した
「やめろ。」
二人は押し黙る
「心底呆れる。授業中に花火を投げ入れる馬鹿が居るとは思わなかった。」
その時だった。
フリントがオリバーに杖を振り上げた
「ファーナンキュラス!」
間一髪でオリバーを守るように前に立ち、その呪いを跳ね飛ばす。
「____ふざけるなよ。お前は俺の授業にいらない。スリザリン五十点減点だ。」
Aの声は冷徹で、怒りを含んでいた。
フリントは仲間のスリザリン生に小突かれていた
そして荷物をまとめて出て行った。
「今日はここまでとする。怪我がある奴は医務室に行け。」
Aはそう言うと自室に戻って行った。
「____はぁ、」
一人、部屋で息を吐く。
椅子にもたれ掛かり、額に手を置く
「(…やらかしたな。ミネルバになんて言われるか。)」
すると、何かが膝によじ登ってくる気配を感じた。
カプリスだ
「……なんだ」
カプリスはAの顔を見つめると肩まで腕を伝い、駆け上がってくる
そして金貨を取り出した
「おい待て何する気だその金____」
当然、投げつけられた。
「…お前、投げつけておいて何だよその目は」
カプリスは誇らしげにフンっとAの膝に降りてきた
「…慰めてくれたのか」
カプリスはこくっと頷く。
Aは目を見開き、カプリスの頭を撫でてやる
「はは…ありがとな。でも他に慰める方法あるだろ。」
カプリスの首辺りを撫でる
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ベルモット - 初コメ?です。生徒目線が多いので教師目線の話が新鮮でした。大人の事情が含まれる出来事も勘付く年頃になって痛感することがあります。 (5月16日 14時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます……✨✨そう言って貰えて嬉しいです!!(;´༎ຶٹ༎ຶ`)秘密の部屋編でもグダグダするとは思いますがこの作品をよろしくお願いします😊😊 (2023年1月24日 23時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 賢者の石編完結おめでとうございます!!感動的なストーリーやキャラたちとの絡みなどとても楽しく読めました!秘密の部屋編でも頑張ってください!!応援してます!!! (2023年1月23日 17時) (レス) @page41 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 塾から帰ってきて、覗いてみたら更新されていてめちゃくちゃ元気になりました(*≧∀≦*) (2023年1月14日 23時) (レス) @page36 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(ᵒ̴̶̷ ᵒ̴̶̷ )✧‧˚応援してもらったのでめちゃくちゃ頑張りたいと思います(ง ˙-˙ )งこれからもこの小説をよろしくお願いします! (2023年1月14日 10時) (レス) id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある緑の生徒。 x他1人 | 作成日時:2022年10月31日 18時