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つづき ページ41

藍「ん…」


朝、目を覚ますとまだ夜だった。



そんな矛盾を極めたような感覚を持ちながら寝ぼけてる脳を正常に働かせ始める。

正確に言うと夜と言うより、夜明け前って感じだと、大分マトモに働き始めた脳を使ってそう感じる。

そして体に感じる違和感。
目線を移すと、ゆーまの腕が俺を捕らえている。

いや何で。
ゆさゆさと体を揺らして起こそうにも一向に起きる気配がない。
仕方ない、こうなったら…


藍「おっきっろっっっ」
頭突きをかますと一気に目が覚めたみたいだ。
よかった((((

Y「!?!?!?……何!?痛い!」
ゆーまは起きたようだけどなおのこと俺のことはガッチリとホールドしたままだった。

藍「お離れください」
Y「え?…あ、何で???」
俺の声によって、自分の手元を見たゆーま。
その"何で"は"何で離さなくてはならないのか"ではなく、"何でこうなっているのか"だと思う。いや、そうであってくれ。


Y「まぁ、ごめん」
藍「寝れなかった、…寝たけどw」
Y「いやどっちwww」
そうやってツッコミながらも、ごめんともう一度謝り、俺から離れてくれた。

Y「今何時?」
藍「夜明け前??ほら月まだ出てる」
時計が丁度視界になかったので、適当に答える。
そんな早い時間に起こすな、というゆーまの目線が見えた気がしたので、咄嗟に左側を指し、ゆーまの目線を窓へと移す。
事実きれいな景色が広がっているから満足してくれ。
そこには直に沈むであろう月が浮かんでいた。
思わず俺も見惚れちゃう。

Y「おぉ、確かにまだ暗いね」



夜明けでも見ようかという話になり、
まだ起きない右コブと、床で寝てなぜ目覚めが悪いのか分からないが爆睡してるりょーに、
海辺にいると告げたメモを残して、部屋を出た。

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作者名:りーる | 作成日時:2020年1月2日 12時

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