SLHの短編集。

癖で［RYO］ ページ31

「トントンタン……で、ツイストからターンで………あれ？」



振り作り中らしいりょーくんの独り言が聞こえた。

現在時刻15時。りょーくんが振り作りを始めたのはお昼ご飯を食べ終えてからだから、もう3時間はああしてうんうん唸りながら考えてる。



集中してるから声かけちゃいけないかな、邪魔しないようにしようと思って家事してたりテレビ見てたりTwitter見てたりしてたけど、どうしても時間の流れが遅い。

いつもりょーくんと話してる時はあんなにも時の流れが早いのにな。



あ、りょーくんと話せないの、ちょっと寂しいかも。寂しさを自覚しかけた、その時。



「はー終わった！出来た！！」



りょーくんが後ろから抱きついて、というかのしかかってきた。




「えっうわりょーくん!?急に抱きついてくるのやめてよびっくりしたぁ！あと振り作りお疲れ様！！」
「ありがとー！構いにきたよ！寂しかったんやろ？」




「えっなんっ言ってっっっ」
「『えっ、なんで、言ってないのに』かな？w」



寂しがってるのバレたかと思ってめっちゃ噛んだ。そしてりょーくん、完璧に私が言いたかったことを言い当てて見せた。



「なんで、ねぇ…。秘密、かな？」




りょーくんはそう言って私の唇をつついてみせた。




side R

秘密、とは言ったけど。Aは寂しかったり不満なことがあったりすると唇を尖らせる癖がある。さっきもそれが見えたから。
寂しい思いさせちゃったのはごめんだけど、唇尖らせてるのは可愛いから、癖についてはまだ教えてあげない。


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面白味がない小説ができてしまった

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