将来の夫やで。【超特急】

14やでやで ページ15

6｢そこでユーキがコケるからさぁ…｣


『あぁー、申し訳ないけどすごい想像できる(笑)』


6｢でしょ？！｣


『うん(笑)』










半分位まで来た時に謎の沈黙になる。


なにか話題…話題…。








何がいいかと頭を回転させているとユースケが口を開いた

















6｢Aちゃんって好きな人いるのー？｣




『んー、好きな人かー』




















真っ先に浮かぶのはタカシの顔。



でも将来の夫とか言われているから浮かんだだけかもしれない。



まだよく知らない彼のことが好きな訳では無いはずだ。













じゃあ次に浮かぶのは？













6｢おーい、Aちゃん…??｣











ユースケ。


明るくて元気で犬みたいで…。


でも彼は話の合う友達で、きっと目の前にいるから浮かんだだけかもしれない。












じゃあ好きな人っていない…？




















6｢…ちゃ…。Aちゃ……。Aちゃん？？｣








『え、あぁっ、ごめん』









6｢いや、えっと、そんな悩ませるつもりじゃなかったんだけど…いないならいないで大丈夫なんだよ…？？｣












ごめんごめんって軽く謝るユースケはやっぱり可愛い












『んー。考えてみたけど居なかったかなぁ』



6｢なるほどなるほどー｣




顎に手を添えて、そっかぁって言うユースケ




『じゃあっ、ユースケは？？』










そんな彼の好きな人は興味がわくものだ。


みんな知ってるし、案外教えてくれるかもしれない。


そう思ったけど言いにくそうに薄い唇を噛むユースケに申し訳なくなってくる



話を変えよう。












『ユースケもいないなr…』



6｢いるよ…｣











少し悲しそうな顔をしながら答えるからあまり深堀しない方が。なんて思いながら気になるのが人間。













6｢知りたい…？｣



『え、教えてくれるの？』












どーしよっか…ってまた顎に手を添える






確かに好きな人を人に相談するってのは信頼とかも考えて難しい話だよね。って心の中で共感する














我に返ると足を止めていたユースケの顔は急に近くなってて





















『ん…。えっ？』





















唇に触れたものがユースケの唇だと気づくまでにそう時間はいらなかった

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