The Second【流川楓】 (ページ5)

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#3 ページ5

茜side

今日から湘北高校へ通う。
幼なじみのAと一緒に。

私たちが一緒にいられるのは当たり前という訳では無い。

私は神奈川

Aは東京

住んでいた場所がそれぞれ全く違ったため、会うのはごく稀だった。

それでも小さな頃からお互いが1番だった。

小さい頃から一緒の高校へ通うと言ってくれていたAはこの春、東京から神奈川へ1人で越してきてくれた。

中学校を卒業したばかりでまだまだ子供だ。

寂しくないはずがない

せめてクラスだけは、。

少し進むとクラスが貼りだされている場所があった。

隣にいるAはすごく緊張した様子だ。

当たり前だと思う。
知ってる人が私しかいない中で

"もしクラスが離れてしまったら"

という文字が頭をよぎる。

私は神奈川の中学校(富ケ丘中)へ通っていたのである程度知っている人はいるはず。

それでも私も緊張はしている。

対象にAは

知らない場所

知らない人

数ヶ月前と一変したであろう環境

なにもかもしらないところで過ごすことになる。

そんなの私も耐えられない。

やっぱり緊張して動けないのか

クラス表を見てきて欲しいとの事。

私は潔く受け入れクラス表の貼ってある場所へむかった。

ひと組ひと組見ていく。

1年7組

△△△△
"綾瀬 A"
○○○○
□□□□
▽▷▽▷
▷▶︎▷○
？？？？
○△□■
！！！！
"神童茜"

！！！！同じクラス！！

奇跡だ。

軽い足取りでAの元へ向かおうとする。

が、

あの子誰かと話している？

それに、男だ。

あの黒髪。
周りなんて比べ物にならないあの身長。
鋭く切れ長の目。

間違えるはずがない。

元富ケ丘中の流川楓だ。

知り合いなのか？

そう思ったがそれはありえない。

丁度終わったのかAは慌てて走ってきた。

酷く赤面していて息は荒く切れている。

ふーん流川がね。

Aに流川のことを問うと

本当に知らないようだった。

流川楓。難しいけど頑張って欲しい。