The Second【流川楓】 (ページ32)

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朝練を終えて茜と学校へ行く。

桜も散ってきてしまっている。

そして今日から普通に授業が始まってしまった。

早起きにはまだ慣れていないため

眠気が訪れる。

早起きだけでは無い。慣れない生活が続き知らず知らずのうちに疲れがまわっているのである。

それでも寝ないように、何とか授業を乗り切る。

放課後

もう教室に人が居なくなった頃

Aはあまりの疲労に突っ伏していた。

茜はそれを察してか私の前の席に座り本を読んでいた。

A「家帰ったら、洗濯と、夜ご飯に、お風呂に...。宿題に....。ああ...。」

そう呟いたのを聞いていた茜は

茜「うわっ。大変そう。いつでもうちおいで。」

と言ってくれる。

A「..あかね..。ありがとう泣」

一人暮らしはなれないものだ。

茜のお家にお世話になりたいという気持ちはある。いや9割でお世話になりたいという気持ちがある。

でもここで茜に頼ってしまうといつになっても慣れる気がしない。

はあ...。とため息をついた。

そんな時、

廊下からある喋り声が聞こえた。

盗み聞きするつもりなんて全く無かったが、静寂の教室には聞こえてしまっていた。

「バスケ部のキャプテンと和光中の桜木花道がバスケット対決してるらしいの！！」

「え！！なにそれ！！面白そう！！」

「だよね！？見に行こ！！」

「いこいこ！！！！」

....桜木花道。

あの赤髪くんか。

湘北のキャプテンと戦うってことは

桜木くんはバスケット経験ありなのかな？

...どちらにしても面白そう。

...........見に行くしかない。

私は立ち上がり茜の方を向く。

A「....茜。」

茜は私がなにを言おうとしているかわかっているかのように、そして茜も同じことを思っていたように、

茜「...うん。いこう。」

と言った。

面白そうなことを見つけて少し気が晴れたような気がした。