The Second【流川楓】 (ページ26)

今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:24,109 hit

#24 ページ26

茜side

微妙な空気が流れ始めて少し経った頃

私はどうこの空気を変えるべきなのか、悩んでいた。

本人は気づいてないだろうけどAは今にも泣き出しそうな顔をしていた。

きっとAのことだ。
色々考えてしまっているんだろう。

もし思い詰めてしまうのならば、それだけは絶対に止めないといけない。Aは何も悪くないから。

流川もそれはわかっているはず。

いつも無表情である流川だけど今回ばかりは少し眉間にシワがよっている。少しは何か考えているんだろうな。ほんと、Aの事になると必死になるんだから、私達ちょっと似てるかもね。

考えているうちに「帰った方がいい？」との声。

ああ。だめだ。ここで言わないといけない。

その後の反応はどうなるかはわからないけどタイミングはここしかないだろう。遅かれ早かれ言わないといけないタイミングはくるんだ。はやくなっただけ。

Aに打ち明けることを決意した。

流川の方へ向きアイコンタクトをとる。

流川もなにか感じとってくれたのか頷いてくれる。

さすが幼なじみだ。改めて思った。