The Second【流川楓】 (ページ23)

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#21 ページ23

勢いよく登場したと思ったら

なにかを言っている。

なにを言っているのかはわからないけど

桜木くんが泣き出しているのは見える。

桜木くん、もしかしてあの子のこと...。

と考えているうちに女の子は流川くんに駆け寄りなにか会話をしたと思ったら、今度は桜木くんが流川くんに駆け寄る。

何をするのかと思ったら

頭突きをし始めた。

A「...痛そう」

と声が出るくらい。

ここからの距離でも鈍い音が聞こえるくらい。

思わず見ているこっちの顔も歪んでしまう。

本当に強烈な頭突きだったと思う。

だがここで流川くんも負けない。

あの頭突きを何発も受けたというのに、パンチをお返ししている。殴り合いが始まってしまうのではないか。

殴り合いという言葉が頭をよぎったとき

「大っ嫌い！！！！！！！！！！！！」

と高く鋭い声が響き、足音と共に去っていった。

恐らく声の主はあの女の子なのだろう。

同時に桜木花道は策を乗り越え飛び降りる準備をしている所を止められている。

さてもうそろそろかな。

しばらくはあの軍団達も手がかかりそうだし

っと。

降りたと同時に

こっちを見る流川

まだ足に力が入らなくて覚束無い足取りでなんとか立ち上がる。

A「..流川くん」
流川「みてたのか」
A「...うん」
流川「...わりーもんみした。ごめん。」
A「...怖かったんだからね」

会話を遮るように

ドアの音。

姿を確認すると、来たのは茜だった。

A「..茜！」
茜「いたいた！A..と流川...」

とあからさまに嫌そうな顔

A「..あはは、とゆことでいくよ2人とも。」

と急に言い出しても

？という顔でつい来てくれるふたり

そしてなぜか二人は睨み合っている。

仲良いんだなって思った。

同時になんか似てるなって改めて思った。

階段を降りている途中で茜が口を開く。

茜「...どこいくの？」

A「保険室！手当てしなきゃでしょ」

との会話をし、保険室へ向かったのだが

ドアにはCLOSEの文字

A「...どうしよう」
茜「はあ...。私の家行こう」
A「そーしよっか。流川くんもいい？」
流川「おー」

興味無さそうな返事をするが実際は聞いているんだろう。

こうして茜の家で流川くんの怪我の手当をすることになった。