The Second【流川楓】 (ページ15)

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#13 ページ15

Aは起床した。

時計を見ると

いつもどおりくらいの時間ではない

昨日早く寝ちゃったもんなあ...。

が

こんな時にも

いつもの夢は見るものだ。

濃い感覚を経験したからか

今日の夢は少し鮮明に見えた気がした。

私と誰かがバスケをしているところ

それも小さい頃

それにしてもあのストリートコート、、

見覚えがあるような。

..

この辺にもストリートコートがあったはず

最近は引越しの準備とか色々あってできてなかったけどあった時は茜とよくバスケしている場所

もしかして

と思って記憶に探りを入れる。

夢と記憶が一致するような気がする。

Aは急いで学校の準備をした。
無性にあのコートに行ってみたくなった。

ジャージに着替え散歩がてら行ってみよう。

何度も茜の家から通っていたので道はわかる。

そうと決まれば軽い足取りでコートへ向かった。

道を確認しながらなんとかコートへ辿り着く。

Aは休憩している人物に気づかず

コートへと入っていった。

A「久しぶりだなここ...。」
A「朝だから人いないのか..。」
？？「...俺いるけど。」
A「..！？」

声の方へ向きを変えるとそこにいたのは

バスケットボールを手にした流川くんだった。

A「え。流川くん！？どーしてここに..？」
流川「バスケするから...。」
A「流川くんがバスケ部..。」
流川「..どーした」
A「いやー絶対かっこいいだろうなっておもって？」

思わず爆弾発言を投下

しまった

流川も固まっている

やばい

A「あ、えっとね。違くて。」
流川「...何が違うんだよ」

と目線をずらす

いてもたってもいられず

A「とにかく！バスケ部入ったら私が1番流川くんのこと応援してるからね！！」

と言った。さっきの発言もこれも紛れもない本心だった。

流川「おー。いってくれんじゃねーか」

流川「まあ、楽しみにしてるカモ」

と言って

微笑む。

聞こえてしまいそうなほど大きな音を立てて響く胸を抑え赤く染った顔がバレてしまわないよう

A「ほら！練習しなきゃでしょ！戻って！」

といった。流川は素直に戻る。

次々とシュートを決めてみせる。

すごい綺麗なフォーム..

そう感じた。

バスケをする流川に見惚れていたなんて内緒。