天使の妹は [完結] (ページ26)

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BC「こっち、リノ達の宿舎と近いね」
LK「そうですね」

会社を出て
歩けば歩くほど俺達、俺とマンネラインのボクスンアの宿舎に近づいていく
何なら道のりも同じ
今、自分の宿舎に帰ってる気分になってる

BC「Aは、家って会社が用意したの？」
『いえ、妹がセキュリティで選んでくれました』
LK「……妹……」

妹が選んだって…、

『あ、今自分じゃ何も出来ない奴って思いましたね？』
LK「……いや、違う」

違わないけど
あの兄貴と言い、妹と言い、この人に甘すぎるんじゃ？

『これくらいセキュリティしっかりしてないなら逃げるの許してくれなかったから…』

ああ、そうだった、
この人兄貴の元逃げ出した人だった

『誰かは知らないけど、芸能人も住んでるらしいですよ』
BC「それならセキュリティはバッチリだね」

確かに
それならセキュリティしっかりしてそう

『あ、ここです』

BC「…………」
あ、ヒョンが言葉を失ってる

LK「はははは！確かに芸能人住んでるわㅋㅋ」
もう笑うしかないとはこの状況だな

LK「じゃ、ヒョンお疲れ様です。後は俺が送ります」
BC「ああ…頼むわㅋㅋ」

『え？部屋まで送られるの？』

苦笑でエントランスで手を振るチャニヒョン
え？何で？何この状況って、それしか言わないA
笑いしか出ない俺

傍から見たら絶対カオスなんだけど、
面白くて仕方ない

Aを引っ張ってエレベーターに乗せて
LK「何階？」
『あ、5階』
LK「…( ﾟ∀ﾟ)･∵ﾌﾞﾌｯ！」
『え！？何！？』

…苦しい…、もう笑いが耐えられない

LK「いや、まじで、あんた凄いわ」
『何がですか…』
LK「この部屋探したの、まだ俺の事探してた時？」
『え？時期的には、そうなりますね？』
LK「凄いわ…まじ、どんなツテとかツールがあるのか知らないけど…妹さん、凄すぎる」
『…え？何？』

きっと勘のいい人なら全部言わなくてもこれで分かってるって

エレベーターが5階に着いて2人で降りる

LK「そう言えば、隣に挨拶って行った？」
『え？いや、いつ行っても居なかったから…』
LK「そっか、じゃあ、これからよろしく、お隣さん」

この階から各階2部屋ずつになるマンション
そんな所でまさかの同じ階…

凄いとしか言いようが無いでしょ
仕事先がうちじゃなかったら、…結局はここで会ってたかもね

『え？…え？……ぇえ！？』
LK「夜中に近所迷惑だから黙って」