天使の妹は [完結] (ページ11)

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正直、都合が良かった
今回の事件はすごくいいタイミングだった

普段オッパがあれやこれやと世話を焼いてくるし、
SEVENTEENメンバーも私を甘やかしてくるから、
メイクとしての仕事はしてるけど、どうにも独り立ちできてる気がしてなかった

そんな甘やかされた状況下であの事件が起こったから
さらに私はオッパ達に文字通り囲まれてしまって…

勘弁してほしい
メイクスタッフを囲むアイドルなんて聞いた事ないよ
前代未聞だよ

それだけなら最悪なタイミングだったけど、
いつ何があるか分からないんだから、やっぱり好きなことにしっかり打ち込んでみよう
自分が納得できるくらいやりたい
そう思うようになって、

だからコソッと転職先を探したら
専門学校の時の友達が紹介してくれたJYP
JYPと言えば大手だから、あの助けてくれた彼らを探す暇作れるのかな？なんて思ったけど、
まさかで彼らの事務所だった
普段オッパ達が他のアイドルとか見せてくれないから探し出せないかと思ったけど、なんて素敵な偶然だ

そして上司の人と面談して、
その友達に連れていかれてTWICEの彼女達と会えば

サナ「あれ？よく見る子だ！」
モモ「セブチんとこの美人メイクさんや！」
ナヨン「話してみたかったんだよね！」
から始まって、話しかけられてるのを軽くあしらいながら彼女達のメイク直しを終わらせていく

上司《うわぁ…、超優秀…》

そんな褒められても何も出ないけどね？
TWICEはオッパたちと比べて人数少ないし、
身長だってそんなに大きくないからやりやすいし

上司《これはぜひ働いてもらわなきゃ…》

という事で転職先は完璧
後は……

同僚《……え！ここ辞めるって言った！？》
同僚《これから先、あの人達をどう操って行けば…》

あの人達？
ジョンハニオッパだけじゃないってこと？
猛獣じゃないんだから大丈夫だって、
いや、私がいないだけで仕事投げ出すような人達じゃないし、本当に大丈夫だから安心して欲しい

『あ、私の行先はオッパ達に内密で…』
同僚《教えてくれてないのに何言って…》
『見つけても言わないでね…』

そして家もJYPの近くにそっと引越しをした
もちろんオッパ達にバレないように
親にも口止めさせたし、もう1人の妹にも賄賂を与えてまで黙ってもらうことに成功した

妹『え？オンニ？え？家出たの？どこに行ったの？
私のオンニ隠したの！？
……って言い続けてあげるね』

うんうん、完璧←
オッパ達煩いからこれくらいしなきゃね←