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〈 Shori . side 〉
俺が姉ちゃんの代わりに手紙を読んだ。
…読み終わって風磨くんを見ると。
…目を真っ赤にして、泣いていた。
勝「…風磨くん。」
風「…なんでみんなそんな…
…こんな奴のこと、庇うんだよ…っ。
…そんな嘘、嬉しくもねぇよ…っ」
勝「…嘘じゃないよ。
みんな、嘘じゃない。
…確かに、風磨くんには傷つけられたよ。
あの時の傷はそう簡単に癒えるものじゃない。
…でもね。
相手にも、何かしらの理由はあるんだって。
…ちゃんと受け止めるから、俺らは。
…だからさ。
そんなに自分を責めないで。」
風「…なんでそんなに…っ。」
勝「…Aさんから学んだ。
…今までの俺じゃ、こんな言葉考えられないでしょ?笑
…でも、これは本心だから。
…風磨くんも健人くんもAさんに惚れた理由、わかった気がするよ。」
風「…俺らが惚れた女だからな。」
そう笑う彼の顔は。
今までに見たことがないほど、清々しいほど自然な笑顔だった。
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ぽてと(プロフ) - mikuさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです…!ありがとうございます! (2017年12月15日 0時) (レス) id: 0e98ebfdcc (このIDを非表示/違反報告)
miku - とても感動しました! (2017年12月9日 23時) (レス) id: ff52f2b52b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてと | 作成日時:2017年10月18日 0時