【Free!】イルカとサメに溺愛される彼女?! part3

84Fr!：晴れない思い　〈凛side〉 ページ30

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−凛side−

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−県大会が終わってから俺は地方大会に向けて練習を続けていた。



−バシャンッ!



凛「っ…!はぁ…はぁ…!」



思うように泳げなかった。

しかも頭の中にはハル達のリレーとAの顔しか浮かんでこない。


…なんでなんだよ。


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似「先輩調子いいですね!」


凛「まあな…」



更衣室に戻り着替えていると似鳥が話しかけてきた。



似「予選でも自己タイム更新しましたし、フリーの100に絞ってよかったかもしれませんね!」


凛「…」



通過したからってあいつの笑顔が見れなきゃ別に意味ねーけど…



似「僕は予選通過できませんでしたけど…」


似鳥は少し苦笑いを浮かべた。



凛「嗚呼…惜しかったな。」


似「でも先輩、頑張って下さい!僕も全力でサポートします。あ…先輩?」



似鳥はじっと俺を見つめる。



似「どうかしたんですか?」


凛「別に…」



俺はカバンからドリンクを取り出すと一口飲んだ。



似「七瀬さんに勝ってあんなに喜んでたじゃないですか?」


凛「嗚呼…」



確かに俺はハルに勝った。


けど、なんかスッキリしねぇ…



似「じゃあこれで先輩は前に進めるんですよね!」


凛「…!」



似鳥の言葉に俺は無意識に目を逸らしていた。


ハルに勝っても前に進めてない…


それにどうしてこんな気持ちになるんだ…!



−ガチャ


御「おーい、早くしろ。行くぞー!」



ふいに御子柴部長が部屋のドアを開けた。



似「え?何処へですか?」


御「言っただろう、必勝祈願だ。」


似「ああ!そっか、今夜は八幡様の…」


御「そうだ!おい、松岡。お前も行くぞ!」



気は乗らなかったが部長について行くことにした。


それにあの祭りの近くには…



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85Fr!：気遣い→←83Fr!：皆の前でも…　〈遙side〉　

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