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梅雨の雨がしとしとと降る6月

いつもの帰り道を行く。




わたしAは社会人2年目のOL

高校を卒業してすぐに就職した今の会社は
同僚も何人かいてけっこう楽しい。









18時に終わる仕事帰り
私は決まって行きとは違うこの近道を活用してかえる



だんだん日が長くなり
まだ少し明るい空を眺めながら

鼻歌なんかうたって帰るのが日課だ。





「あ、またあそこにいる」



いつもきまって同じ場所にいる1匹の黒猫



真っ黒なその体に
三日月みたいな鋭い黄色の目をした猫


月にちなんで
私は勝手にその猫を“ウォル”※ハングルで月の意

と呼んでいる。




いつも思うけど
ウォルは捨て猫なのだろうか

首輪はつけていないし
人懐こいわけでもない、むしろ不愛想





普段はウォルを目にするだけでなれ合ったりはしないが
今日は気分でウォルの方へと脚を運んだ。



「おまえはいつもここにいるんだねぇ」



鋭い目つきで私を睨むウォル



「あ、そうだ」



たまたまカバンに入っていた
小さなビスケットをとりだし

それを手に乗せて差し出す。




警戒して何度も匂いを嗅ぐも
空腹だったのか
可愛らしい舌をだし食べてくれた。





「じゃあまたね」


そう言ってその場を去ろうとすると
脚に絡みついてゴロゴロ鳴いてくるウォル



ありゃ、なつかれちゃったかな





数メートル歩いてもまだついてくる




もともと猫好きな上に
1人暮らしの寂しさを埋めたい


なんて思いから

私はウォルの軽い体を抱えて
家につれてかえることにした。

2.→



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ARMYです! - 続きが気になります! (2018年10月4日 22時) (レス) id: 33f7dece84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chestnut | 作成日時:2015年12月15日 3時

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