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街中に施された
カラフルなデコレーション


それをキラキラした目で
楽しそうに見つめるスングァン




少しパーマががかったような赤髪に白い肌

となりを歩く彼の横顔をみていると
私の視線に気づいた彼が不思議そうに首をかしげる



「せっかくの休日だし、服買わなきゃね」





1枚しか持ち合わせていない元カレの服



休日を謳歌する人の群れをくぐりながら
私たちはたくさんの店に入った






何時間歩いただろう

手にはたくさんの紙袋




初めてのことだらけで
ずっと楽しそうに目を輝かせていたスングァンも
さすがに疲れたようだ




「荷物重いしタクシーで帰ろうか」



そう言って
近くに停まっていたタクシーをつかまえる




乗車して車が動き出すと
わたしの肩に頭をのせすぐに眠ってしまったスングァン






相当私に心を許してくれたのか

私の手をしっかりと握りしめながら
眠る彼の寝顔




なんだか本当の弟ができたようで
自然と穏やかな顔になる





『キミたち仲がいいねぇ
カップルかい?』


ミラー越しに訪ねてくる運転手のおじさん



「まぁ弟みたいなもんです、、」


そう言って軽く運転手と会話していると



SG『ん、、ヌナ、、』


寝言で私を呼ぶスングァン




『彼そうとう姉ちゃんのことが好きなんだねぇ』




そんなことを言う運転手の言葉を否定しつつも
時よりギュッと強まる手を少し握り返す





最初は拾った仔犬が起きたら人間になっていて信じられなかったし、なんなら今でも信じがたい

でも彼がいまこうして人間の姿で私の隣にいるのは事実


他の人に言っても絶対に信じてくれないだろうな
せめて私が信じてあげなきゃ



そんなことを考えているうちに眠気に襲われ


気付けば
肩で眠っているスングァンの頭に私も寄りかかり眠ってしまった。

7.→←5.



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作者名:Chestnut | 作成日時:2015年12月14日 23時

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