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3.2 黒狐と ・・・ドムヘ ページ8

「な、なんで?」

「獣に名前があるのは、人間に飼われていたか、元々人間か、どちらかに決まっているわ。」

「どちらかって・・・ペットだったかも知れないのに、何で人間だと思ったの?」

「あなたのようなペットなど、聞いた事もないもの。」


なるほど・・・(-_-;)


「なぜ、誰に、その姿にされてしまったの?」


え?


「答えられない?」


いや・・・えっと・・・言っても良いのかな?


「見ず知らずの女には、話したくないってこと?」


えっと・・・そう言う事にしておこうかな?(^^ゞ


僕は、コクリと頷いた。


「そう・・・。では、もっと知り合えば良いのね?」

「へ!?(@_@)」


黒狐は、綺麗に微笑んだ。


「一緒に散歩をしましょう?色々話せば、気心も知れてくるわ。」


散歩か〜。


「でも・・・」


いくら狐とはいえ、女性と2人きりで歩くなんて・・・


「私と一緒では、嫌?」

「そうじゃ無くて!」

「では、参りましょう。」

「どこへ?」

「森を案内しましょう。ついでに、山も。山にも人間は居るのよ?」


山?

登山してる人の事かな?

でも、あの人の家は、山の方じゃない気がする。

離れてしまったら、ひとりであの家まで行く自信が無い・・・(-_-;)


「さ。参りましょう。」


黒狐は、そう言って微笑み、背を向けて歩き出した。

ついて来いとばかりに振り返り、優しく頷く黒狐。

それでも、僕は躊躇して動けなかった。


ドン!


「っ!?(@_@)」


背中に何かが当たった衝撃に、一瞬、息が出来なかった。

すぐに背中から囁き声が聞こえた。


「ついて行けよ!それで、途中ではぐれちゃえば良いんだから!」


タラム!?


僕は振り向いて姿を確認しようと思ったけど、そいつは背中にしがみついて離れない。


「俺の事、アイツにはバレないようにすれば大丈夫!ほら、行け!」


更に小さな声で僕に指示する。


「どうしたの?」


黒狐が僕を呼ぶ。


「う、うん!」


僕は、小走りで黒狐の傍に行った。

少し後ろ気味に歩いて、黒狐から僕の背中は見えないようにした。


「今日は天気が良いわね?」

「そうだね。」


黒狐ヌナとの散歩が始まった。

背中にしがみついてるのは、きっと喧嘩別れしたリスのタラム。

僕は、タラムが戻って来ただけで、なぜか心強さを感じ始めていた。


それにしても・・・。

この黒狐は、どうして僕の事を知りたいんだろう?

タラムが姿を見せてはいけないのは何故?


僕は不思議に思っていた。

4.1 計画失敗 ・・・キョヒュ→←3.1 黒狐と ・・・ドムヘ



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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時

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