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3.1 黒狐と ・・・ドムヘ ページ7

偶然見つけた洞穴で、夜空を見ながら眠る事が気にいった僕は、

同じ洞穴で2日も続けて、寂しい夜を過ごした。

けれど、このまま居つくつもりは無くて、

朝になり、洞穴から這い出すと、目をこすりながら立ち上がると、大きく伸びをした。


さてと。

やっぱ、変身が解けた時の事を考えると、人の近くに居た方が良いだろうし。

今日こそは・・・ん?


ふと、視線を感じてそちらを見ると、

見たことのない大きな黒い狐が、こちらをジッと見ていた。

僕を怖がっているようにも見えないし、

かと言って、友好的な感じにも見えない。

ただ、僕を見つめるだけ。

艶やかな毛並みで、澄んで綺麗な灰色をした瞳は、光の加減のせいか銀色に見えた。


「おはよ。」


僕は、挨拶をした。

黒狐は、首を小さくかしげる。


あれ?通じてないのかな?

それとも、聞こえない?


「おはよう!僕、ドムヘ!君の名前は?」


今度は大きな声で言ってみた。


「面白い・・・クスッ」


少し目を伏せた微笑みと、

とても澄んだ色気のある声でヌナだとわかった。

人間だったら、きっと美人さんに違いない。

黒狐はさっきとは逆の方に首をかしげる。

そして、ゆっくりと僕の方へ近寄ってくると、

僕の周りをまわりながら、僕の匂いを嗅ぎだした。


「ご、ゴメン。臭いよね?1週間以上、お風呂に入ってないから。。。」


そう言いながら、ふと、この黒狐から漂う甘い匂いに気が付いた。


香水?・・・まっさか〜ぁ!(^○^)

野生の狐が香水つけてるわけが無いよね?


「人間の匂い・・・」


そう呟いて、少し僕から離れた。

僕は、すぐに自分の腕とかを嗅いでみる。

けれど、信じたくないような獣独特の匂いがするだけ。

ていうか、そもそも“人間の匂い”がわかんないや(^^ゞ


「会いたかったのよ。ここに来る前は、どこにいたの?」


黒狐はまっすぐに僕を見て言った。


「えっと・・・」


僕は、自分の住んでいたマンションの住所を言った。

黒狐は、また首をかしげる。


あ、野生の動物に住所を言ってもダメか(^^ゞ

いいや。適当に言っとけ!


「ここから遠い場所から来たんだ。あなたは?」

「この森のずっと上の方よ。」


森の・・・ずっと上?


僕は空を見上げた。


へえ〜。

狐って、木の上に住んでるんだ〜

今度、皆に教えてやろう(^^♪


「あなたは、元々人間だったのでしょう?」


黒狐が急にそう言うから、ビックリした。

何でわかったの!?(@_@;)

3.2 黒狐と ・・・ドムヘ→←2.2 ヒョンなんて嫌いだ! ・・・キボン



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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時

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