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22.2 取り引き ・・・ウニク ページ46

「そんな嘘つきなリスなんて、放っておけば良いのよ。」


え?(・_・)

嘘つきな・・・?


僕は両手の中で苦しそうにしているリスをマジマジと見た。


「あなたも、元々、人間でしょう?」


今、「あなた“も”」って、言ったよね?

って事は、そう言う人に会ったって事だよね?


「もしかして、知ってるんですか?僕たちの事・・・」

「さあ?どうかしら?」


黒狐はとぼけたような顔をして、こちらの様子を楽しみ始めたようだ。


「どうして、僕が元人間だって、知ってるんですか?あなたは誰なんです?」


まさか・・・僕たちと同じ?


「フフッ。あなたからは人間の臭いがする。」

「僕にはわからない。」

「あら、残念(^^♪」


そんな事より!!

今は、このリスをどうにかしないと!!


「あなたは、何でも知っているみたいですね。」

「そうでも無いわ。」

「でも、このリスに必要なのものも、僕の事だって。」

「・・・」

「何でも知ってるなんて、羨ましいです。」


黒狐は、いつの間にか黙り込んでいた。

さっきの、薄笑いも消えている。


「知ってる事なんて・・・。」


ん?

よく見れば、瞳が少し潤んでいる?

いま、僕、何か変な事言った!?(@_@;)


「たかが知れてるわ。本当に知りたい事は・・・」


あれ?

もしかして、この狐・・・


「あの!僕、心を癒す芸術的な声の持ち主を知ってるんです!」


黒狐は、不意に僕の方を向いた。


「たぶん、森の入口でモタモタしてると思います。」


黒狐の顔が、急に険しくなった。


「芸術的な声ですって?あなたも嘘をつくのね。このリスみたいに。」

「僕は嘘なんてつきません!」


黒狐の目は、僕を明らかに疑っていた。


「本当です!だから、そいつが居たら、このリスに必要なものを教えてください!」

「居なかったら?」

「あなたの言う事に従います。」

「ふ〜ん・・・」


黒狐は、僕を見て少し考えているようだった。


「本当に、いう事を聞くのね?」

「はい。」

「どんな事も?」

「ええ。」

「そのリスの命を奪え!・・・というかも知れないわよ?」

「そんなセリフ、絶対、言わせませんから。」

「・・・」


黒狐はまた考え始めた。

ああ。早くしないと、リスが!!


「わかったわ。案内してもらいましょうか。」


やった!取り引き成功!\(^o^)/


「こっちです!」


僕は、黒狐と一緒に、森の入口へ向かった。


ヒョン!絶対、居てくれよ!!

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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時

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