22.1 取り引き ・・・ウニク ページ45
ム〜カ〜ツ〜ク〜〜ゥゥゥ!!!((8(>_<)8))
ヒョンの奴!!
こんなに衰弱しているリスを放っておけなんて!!
苦しそうな荒い息。
時々起こす小さな痙攣。
口をうっすらと開けて、何かを訴えたいみたいで。
そんなリスが、可哀想で。
もし、メンバーじゃ無かったとしても。
もし、ドムヘの事を知らないとしても。
それでも、このまま放っておくなんて、
僕には出来ないよ。
:
:
両手の中のリスを気遣いながら、森の奥へと進んだ。
森の中にも、湖とか、小さな小川とかがあるんじゃないかと思って、
水の匂いがしないか、鼻をひくつかせ、
水音がしないか、耳を澄まし、
目を凝らして、近くに水がありそうな場所を探した。
この際、ドン臭いカメ(=エイソンヒョン)の事は気にしない!
:
:
しばらく行くと、上の方で葉の擦れる音がした。
鳥?・・・いや、違う!
そう思った瞬間。
少し先で、こちらを見ている黒い大きな狐に気が付いた。
無表情で、ただこちらを見て立っている。
この森で、リス以外に初めて会った動物。
もしかしたら、教えてくれるかも!
「すみません!水のある場所を教えてください!」
そう言って、両手を差し出した。
「この子に、水を与えたいんです!怪我をしてて!」
早足で近づいて、何も言わない無表情な黒狐にリスを見せた。
黒狐は、リスの臭いを嗅ぐと、鼻先であちこちを突いたあと、
「このリスに必要なのは、水では無い。」
そう言って、今度は僕の周りを回って臭いを嗅ぐと、
意味深な薄笑いを浮かべて、背を向けて立ち去ろうとした。
「えっ!?じゃあ、何が必要ですか?どうしたら良いですか?」
慌ててその後を追うけれど、黒狐の歩みが意外に早くて追いつかない。
「待って!教えてください!」
もう、必死だった。
思い切り走って、でも、
ザザッ!
足が絡まって転んでしまった。
両手は反射的に頭上に持ち上げてたから、多分リスは無事なはず。
代わりに顔面を思い切り打ちつけてしまって、すごく痛い。(T_T)
「待ってください!このままじゃ、この子・・・。グスッ・・・元気にしたいんです。」
半泣き状態で、ゆっくりと立ち上がった。
前を歩いていた黒狐が、振り返って僕を見つめた。
「なぜ、そんな姿をしているの?」
え・・・?
一瞬。何を言われているのか、わからなかった。
“なぜ、そんな姿をしているの?”
フリーズした頭の中で、黒狐の声だけが木霊した。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時