20.2 考えたくない事 ・・・ソミン ページ42
手を跳ね除けられて睨まれたキョヒュは、ポカンと口を開いたまま固まった。
「こんなところで!悠長にお菓子なんて食べて!!キボンヒョンが可哀想だ・・・」
いきなり大きな怒ったKAYは、キボンの時だけ小声になって、
涙が溢れて止まらない様子。
キボンに何かあったのか?
「KAY君、どうしたの?キボンさんがどうしたの?」
「キボンならカンイヒョンと一緒だろ?」
「気配が感じられないんです・・・カンイヒョンはすぐに察知出来たのに・・・(T_T)」
(@_@;)!それって、どういう・・・?
「KAY君、離れた人の気配が分かるの?能力って瞬間移動だけじゃないの?」
「僕が、誰かの元に瞬間移動する時、どうやってその人の場所が特定できると思います?」
僕たちは、黙って首を横に振った。
「まず、相手の気配を探るんです。その気配をたどって、瞬間移動するんです。」
「って事は何?お前、ヒョン達の居場所がわかっちゃうって事?」
「探るだけでは場所を特定出来ません。行ってみないと、僕にもわからないんです」
「なんだよ!もっと早く言えよ!だったら行って確認して来いよ!(-"-)」
「距離が離れている場合、1回その場所に行っただけで、僕の体力が限界で・・・」
「はあ!?」
「すみません・・・」
キョヒュの憤りもわかるけど、KAYの歯がゆさもわかる気がする。
恐らく彼らは、能力を発揮すればするほど、体力やエネルギーを消耗してしまうんだ。
キボンを助けたLAIみたいに。。。
唇を噛みしめながら涙を流すKAYが、なんだか可哀想に思えて、
僕はKAYの傍に行くと、KAYの項垂れた頭に自分の頭をコツンとくっ付けた。
僕に気付いたKAYが、僕を見つめて弱弱しく「ヒョン・・・」と呟く。
「ねえ、KAY君。気配を探るだけなら、出来ない?」
Aが申し訳なさそうに聞いた。
「・・・生きていれば・・・」
そう呟いて、また泣きだしたKAY。
その呟きを聞いた僕たちは、一瞬、言葉を失った。
「それって・・・まさか?」
「嘘でしょ?」
Aもキョヒュも、瞳が揺れている。
僕もそれは同じで。
あえて考えないようにしてた事。
「だから・・・」
「カンイさんには連絡したの?」
「しました。でも、お前は心配するなって。」
「カンイさん・・・それだけ?」
「はい・・・」
項垂れたAとKAY。
キョヒュを見ると、腕組みをして、何か考えているようだった。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時