19.3 お喋りな女たち ・・・キボン ページ40
お喋りしながらも手際よくベッドを整えていく女たち。
部屋を見渡し、ドアの位置を確認。
窓がダメなら、あそこから飛び出して・・・逃げ切れるか?
そっとそちらに移動しようとした時だった。
「あなたもそう思うわよね?」
ふいに声をかけられ、同時に腕に女の腕が絡まった。
「あら。そんな事ないわよね?」
もう片方の腕にも違う女の腕が絡まってくる。
「そんな事聴かれても困るわよね?」
えっと?(・・;)
「ちょっと!話聞いてなかったでしょう?(-"-)」
そう言って腕組みして僕を睨みつける女。
あ!(@_@)
もしかして、何気に僕を逃げられないように捕まえてる!?
「宴が始まる時間が、早いと思うかって聞いてるの!」
宴?
「もしかして、声が出ないの?」
「そうなの!?」
「まあ!それなら納得だわ!」
え?え?(?_?)
「可哀相に。声が出ないなんて、不便よね?」
「そうそう。何かあっても、威嚇出来ないし。」
「大声で仲間に知らせる事も出来ないしね。」
「もしかして、ハヤン様は見かねて連れて来たのかしら?」
「そうよ!そうに違いないわ!」
「だから、この人だけ、この部屋なのね!」
「「「「ハヤン様、優しい〜〜〜(^○^)♪」」」」
僕には、さっぱり話が見えない。
ただ、僕は声が出ない男になってしまったのはわかった。
そう言う事にしておいた方が良いかな?
「でも、ずっと横になってるのも退屈よね?」
「あら。寝るのは気持ちいいのよ?」
「あなただけよ、そんな事言ってるのは!」
4人でどんどん話を勧めていく。
こんなにお喋りなら、ここがどこなのかとか、
他に連れてこられた人達の話とか、簡単に話してくれそうだな。
けど、僕は“声が出ない可哀想な男”という事になってるからなぁ・・・。
どうにかして聞きだす事は、出来ないかな?
「いっけない!早く行かないと、ばあや様に怒られちゃうわ!」
「そうだった!」
「さ、あなたもサッサとベッドに入って寝なさい!」
策を練り始めた矢先に、お喋りは突然終了。
僕は強引にベッドに入れられ、4人は慌てて部屋のドアの方へ。
「ねえ。本当にさっきの人達、屋上の牢屋で良かったのかしら?」
「だって、ばあや様が言ったのよ?“着衣したら上の部屋へ”って。」
「そうよね。この階の上って、牢屋だけだもんね。」
女たちがそんな会話をしながら部屋を出て行った。
Σ(@_@;)
それ、お前達の勘違いじゃないのか?
助けなきゃ!!
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時