18.1 涙が止まらない! ・・・ドムヘ ページ35
目が覚めた時。
僕は、暗い牢屋に一人ぼっちだった。
黒狐ヌナの赤く光る眼を見た途端に始まった、
変身が解けていく感覚と、僕の背中に落ちた小さな衝撃を思い出す。
タラムは・・・どこ?
ふと涙が溢れてきて、腕で拭こうとして気が付いた。
なに、この衣装???
あ!
そう言えば、歴史ドラマのオーディションに出ろって言われてたっけ。
いや、結局スケジュールが合わなそうだから、見送ったんだっけ?
う〜ん・・・Aに聞けばわかるよね?
あ!
携帯持ってないじゃん・・・(T_T)
人間に戻ったら、すべてが元に戻ると思い込んでいた事に気が付いて、
でも、実際は、なぜか僕は牢屋みたいなとこに一人ぼっち。
これじゃあ、戻っても何の意味も無い。。。
僕は、部屋の隅にうずくまって、静かに涙を流した。
:
:
ズルズル・・・
ズルズル・・・
ふと、何かを引きずる音がして、それがだんだん近づいてくるのに気が付いた。
なんだか怖くて、ギュッと自分の身体を抱きしめた。
キーーーー・・・
ズルズルズル・・・
ドサッ!
ドサッ!
A「あ〜、重い!!(-"-)」
B「なんだって、こんな屋敷のてっぺんに運ばないといけないの!(-"-)」
C「ほんと。ばあや様は動物使いが荒いのよ。(-"-)」
D「仕方ないわよ。地下にはもう入れるスペースが無いんだもの。」
B「だったら、もう狩りなんてやめてほしいわ!(-"-)」
A「同感!(-"-)」
C「いつだって、大変な目に会うのは、私達なんだから!(-"-)」
D「まあまあ。宴が始まれば、私達も楽しめるじゃない?」
B「あなた、ほんと良い性格してるわ。」
D「ありがとう。」
A「褒めてないから!さ、ばあや様に怒られる前に、戻りましょう!」
キーーーーー・・・
ガシャーン!
シュタタタタ・・・
何かを運んでいたみたいだけど、何を運んだんだろう?
“狩り”って言うからには、何か大きな動物かな?
女の人じゃ、大変だろうな。
鳴き声とか聞こえないかと耳を澄ませてみたけれど、何も聞こえない。
大騒ぎになっても困るから、声をかけるのは止めた。
何か聞き逃したような気がしながら、
もう一度、膝をギュッと抱えて、顔をうずめた。
男は、こんな事で泣いちゃダメだ!
今度何かあった時は、ちゃんとAを守れるような、
強い男になるんだから!!
・・・A・・・
「ふぅっ・・・うっ・・・」
あ〜・・・
僕って、ダメな男だ・・・(T_T)
18.2 涙が止まらない! ・・・ドムヘ→←17.2 啜り泣きのアイツ ・・・ ヒチョルン
30人がお気に入り
「K-POP」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時