17.1 啜り泣きのアイツ ・・・ ヒチョルン ページ33
う・・・ん・・・
なんだか頭がボ〜ッとする・・・
全身が気怠いまま、目をゆっくりと開けて見ると、
誰かが俺を覗き込んでいた。
ん・・・シオン?
「ヒョン?」
眉間に皺を寄せて俺を呼ぶのは、やっぱりシオンで。
しかも、人間に戻っている???
「お前、戻れたのか?・・・って、え!?」
自分の声が獣でない事に驚いた。
気怠さが一気に吹き飛んで、両手を目の前に持ってくると、
確かに人間の手になっている。
「俺も???」
ゆっくりと身体を起こして、全身をチェックする。
足も人間のもの。
頭を触ると、髪の毛が指に絡まる。
顔や耳も触ってみて、やっぱり人間になっている事が確信できた。
「てか、何だ?この服???」
「かなりアンティークな韓服ですね。」
驚く俺に、シオンは落ち着いて説明した。
「金糸がふんだんに使われてるので、おそらく高貴・・・皇族レベルかと。」
俺たちは、教科書や博物館でしかお目にかかったことがない程の、
かなり豪華な装飾がされている韓服を着ている。
って、そんな説明いらないし!!(-_-;)
「それにしちゃ、この服に合わない部屋だな(-"-)」
「同感です。もっと普通の部屋が良かったですよね?」
見渡せば、三方をダークグレーの壁に囲まれ、残り一方は鉄格子。
鉄格子の向こう側は、通路を隔ててダークグレーの無機質な壁だった。
これはどう見ても、“牢屋”だ。(-"-)
「それより、ヒョン。」
「ん?」
「僕たち以外にも、誰かいるみたいなんです。ほら・・・聞こえませんか?」
俺たち以外に?
耳を澄ませてみると、どこからか聞こえる・・・啜り泣き?
なんだか泣くのを我慢してるような・・・
けど我慢できなくて声が出て・・・
それでも我慢しようとして・・・
なんか、ドムヘが泣いてる時に似てる・・・
「(@_@;)!まさか・・・ドムヘ?」
「僕も、似てるなって思って。」
「ドムヘが泣いてるとすると、一人かな?」
「そうかも知れませんね。」
「という事は、ドムヘはまだ生きてるって事だよな?」
「もし、声の主がドムヘなら・・・ですけどね。」
ドムヘか・・・。
確か、最後はAと一緒じゃなかったっけ?
それともウニクだったか?
「だとしたら、アイツと一緒だった奴は、どうしたんだろうな?」
シオンは黙って首を横に振った。
だよな・・・。
けど、啜り泣きの主がドムヘなら、
それも含めて、これからの事を考えなくちゃ。。。(-_-)
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時