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16.2 女狐様vsヒチョルンヒョン ・・・ リョウ ページ32

静かに歩く音が、女狐様がこちらへ近寄って来る事を知らせる。

僕は怖くなって、熊にしがみついた。


「ふふふ・・・やっぱり。」

「な、何だよ!(-"-)」

「人間の臭いがプンプンする。」

「嗅ぐなよ!(-"-)」

「おや。そのネズミからも臭いがするねえ。」


ヒチョルンヒョンとシオンの匂いを嗅いだみたいだけど、

って、僕も人間臭いのかな?


クンクン・・・


自分を嗅いでも全然わかんない(・・;)


「この二人を置いて、行くがよい。」

「な〜に言ってんだよ。俺たちも行かせてもらう。ほら、行くぞ!(-"-)」


ヒチョルンヒョンが歩き出す。

けれど、熊は動こうとしない。


なんで?


「やはり、よそ者はルールを知らないらしい。」


女狐様がそう言ったかと思うと、


ドサッ!


いきなり誰かが地面に倒れた音がした。


「てめえ〜!!!女だからって、容赦しねえぞ!!(-"-)」


もしかして、女狐様がヒチョルンヒョンに体当たりしたの?


「フフフ♪」

「覚悟しろ〜ぉ!!!」


地面を思い切り蹴る音がして、少し離れたとこで樹を蹴る音がした。

空を切る音と、「くそぉ!」というヒョンのつぶやきのような叫びがする。

女狐様と戦ってるみたいだけど、

もしかして、ヒョン、負けてる???


「ヒョンを助けて!」


僕は熊にお願いした。

けれど、


熊「出来ねえ。それがルールだ。」


そう言って黙り込んでしまった。


何のルール?

仲間なのに、助けてあげないの?

そんなの・・・そんなの!!


「やめてください!!」


突然、シオンの声が聞こえてきた。


「こんな戦い、無意味です!!何故、戦わないといけないんですか!」


いいぞ、シオン!


「シオン!どけ!」

「ヒチョルンヒョンだって、本当は戦いたくないでしょう?」

「ヒチョルン?クスッ・・・やはりお前達も、人間だな?」


女狐様は、僕たちが人間だって事が嬉しいみたい?

って、“も”って何!?

他にもいるの?


熊「兄弟!目を見るな!!」


突然、熊が叫んだ。


「(-"-)はあ?何・・・を・・・・・・」


ドサッ・・・

ドサッ・・・


え!?なんの音!?


狼「・・・本当に人間だったのか・・・」


唖然とした声が聞こえた。

けど、すぐに号令がかかった。


狼頭「さあ、行くぞ!」

狼手下「御意!」


熊が何も言わずに歩き出した。

僕は・・・

ヒョン達が気になりつつも、

結末を聞くのが怖くて、

ただ熊にしがみついているだけだった。

17.1 啜り泣きのアイツ ・・・ ヒチョルン→←16.1 女狐様vsヒチョルンヒョン ・・・ リョウ



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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時

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