16.1 女狐様vsヒチョルンヒョン ・・・ リョウ ページ31
「先に行って、姉さんを足止めしてきます。」
「おう。頼んだぞ」
「はっ!」
ガサガサガサッ・・・
熊の肩にしがみつくのも疲れた頃。
狼の手下がそう言って、僕たちから離れて行った。
ヒチョルンヒョンが狼たちを嘘つき呼ばわりして怒らせてから、
僕たちの空気が、少し変わってしまった。
ヒョンは思いついた事を簡単に口にし過ぎなんだよね。
しばらく進むと、また狼の手下が現われて、僕たちを誘導してくれた。
「これで、やっと僕の目が治るんだよね?」
熊「おうよ、兄弟。そしたら、何がしたい?」
「みんなの顔が見たい!」
熊「はっはっはっは!存分に見るが良い!(^○^)」
「うん!(^○^)」
僕は、熊や狼の顔が見たかった。
ヒョン達の事も、もう一度、ちゃんと見たいんだ。
できれば、人間に戻って・・・ん?
突然、ピタリと熊の歩みが止まった。
ふと、かすかに甘い匂いが漂ってきた。
香水?
こんな山奥で???
「おうよ、兄弟。もしかして、アイツ・・・」
「おうよ、兄弟。女狐様・・・姉の方だ。」
小さな声で話すヒチョルンヒョンと狼の話が聞こえてくる。
「女狐様って?」
熊「・・・」
そっと熊に聞いてみるけど、何も言ってくれない。
見えない僕には、状況が全然わからない。
「珍しい毛並み。どこから来た?」
アダルトな感じの綺麗な声。
妖艶な雰囲気だけは感じ取れる。
ヒチョルンヒョンに話しかけてるのかな?
「関係ねえだろ。(-"-)」
ヒョンが面倒くさそうに答えている。
不機嫌そうで、ちょっと怖い。(・・;)
「人間の匂いが微かにする。そなたからじゃないのか?」
「だったら、どうだって言うんだ?(-"-)」
「クスッ・・・面白い。」
皆の緊張感は、見えない僕にも伝わってくる。
ただ女狐様だけは、この状況を楽しんでいるみたい。
「どいてくれ。こっちは大事な用事があるんだ。」
「おや。どんな用事?」
「あんたには関係ない。・・・おうよ、兄弟。先を急ごう。」
ヒチョルンヒョンが歩き出したようだ。
狼「お、おうよ・・・けど・・・」
「ああん?近いんだろ?(-"-)」
ゲッ!
超絶不機嫌オーラ全開だ!!(@_@;)
シオンは何してんの?
いつも真っ先に首を突っ込むのに!(>_<)
「おや。誰が行って良いと言った?このまま逃げれるとでも?」
クスクス笑いながら女狐様がそう言う。
その余裕な態度は、僕を怖がらせるのに充分だった。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時