12.1 森の中へ ・・・ウニク ページ23
「ハア、ハア、やっと、森の、入口、か・・・ハア、ハア・・・」
陸ガメのエイソンヒョンが、息を弾ませながらぐったりしている。
本当に、あの速度が精いっぱいだったとは・・・(-_-;)
僕(=サル)の方はと言えば、ヒョンの速度に合わせて長い距離を歩いたせいで、
変な疲れが溜まっていた。
「あのさ、ハア、ハア・・・お前、様子、見てきて、くんない?」
「え!?(@_@;)」
僕が離れるのをすご〜く嫌がっていたのに!?
「な、なんで?」
僕の質問に、ヒョンは、苦しそうに答えてくれた。
「俺、これ以上、前に、進むの・・・ハア、ハア・・・無理、だし・・・ハア、ハア・・・
ここなら、お前、も、迷わ、ず戻っ、て、来れる、だろ?ハア、ハア・・・」
相当苦しいに違いない。
ヒョンはヒョンなりに、頑張って歩こうとしてくれてたんだな。
「わかったよ、ヒョン。じゃあ行ってくる。ここで休んでて。すぐ戻るから。」
「おう・・・ハッ!」
スポッ!
へ!?(@_@;)
返事をしたと思ったら、頭と手足を一瞬で甲羅の中に引っ込めたヒョン。
なに、この速さ・・・(・_・)
まあ、この方が休みやすいんだろうな。
僕は、早速森の中へと入って行った。
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思い切り身体を動かせるのが嬉しくて、
木の枝を飛び移ったり、地面を走ったりして、自由な時間を満喫していた。
結構、奥の方まで来ていると思うけど、そう言えば、1匹も動物に会わないな?
そう思い始めた時、少し開けた場所にたどり着いた。
人間でも近くにいるのか、中央に木の枝が集められて小さな山が出来ている。
周りを見渡してみたけど、人の気配も、動物の気配もない。
僕は、もう少し奥の方へ行って見ることにした。
それでも誰にも会わなかったら、一旦、ヒョンのとこへ帰ろうと決めて、
少し注意深く辺りを見回しながら、奥の方へと進んで行った。
だけど、どんなに奥へ進んでも、それらしき影も形も見当たら無い。
小さな洞穴を見つける度に中を覗いてみたけど、どれも空っぽだし。
よし!あと、10本先まで行ってダメなら、ヒョンのとこへ帰ろ。
そう心に決めて、木の数を数えながら、地面を歩いて進んでいった。
そうして、次の木が10本目だというところで、
その少し先のところに、茶色い毛の塊のようなものを見つけた。
立ち止まって目を凝らしてみる。
まさか・・・動いてる?
半信半疑で近寄ってみると、そこには小さなリスが倒れていた。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時