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11.1 思い出した目的 ・・・ヒチョルン ページ21

熊の案内で、俺たちは山を登り始めていた。

近道とか言っても、道とは思えないところを歩いてる。

覆いかぶさるように大きな樹の枝が張り巡らせれているから、

昼間のはずなのに、すごく薄暗い。

先頭を歩くのが大きな熊でなかったら、すぐに見失っていたに違いない。


「ヒョン。ずっと歩きっぱなしで、疲れませんか?」


俺の背中にしがみついてたシオン(ハムスター)が、

器用に俺の頭の方へ移動してそう言った。


「シオン。お前が疲れたんだろ?」

「え!い、いえ、そう言うわけじゃ・・・」

「こっちのチビも疲れてきてるみたいだ。」


狼の背中に乗せられてるリョウにゃんは、瞼が腫れて目が開けられない。

俺の細い身体よりも、がっしりした狼の背中の方が安定してると思ってたけど・・・


「時々、落ちそうになるのは、そのせいか?」

「ごめんなさい。。。」

「良いってことよ。てことで、おうよ兄弟!ここらで一休みしようぞ!」


狼のかけ声に熊が振り向き、黙って頷いた。

俺たちは、その場にそっと身体を伏せた。

シオンハムとリョウにゃんが、滑る様に背中から降りる。

すぐにリョウにゃんが「ヒョン、どこ?」と言って耳をピクピクさせた。

シオンハムは急いでリョウにゃんの傍に行くと、声をかけて俺の傍に誘導する。

休憩の度にそうして、俺の身体に自分の身体をくっつけるリョウにゃんとシオンハム。


ほんとにコイツ等・・・可愛いな・・・(*^_^*)♪


「お前達、仲良いんだな。」


熊がそう言いながら、目を細めて二人を見ていた。


「まあな・・・(^^)♪」


熊も狼も、そして俺も。

可愛い弟たちに、少しの間、心を和ませた。




ガサガサッ


御頭(おかしら)!」


突然、狼の手下が姿を現し、俺たちの和み時間は一瞬で終わりを告げた。


「見つかったのか?」


御頭(おかしら)である狼が立ち上がった。


「はい。ここからそう遠くない場所に居ます。」

「すぐに行こうぞ!」

「その前に、ご報告があります。」

「どうした?」

「白い女狐も姿を現し、子犬を人間に変えると背中に乗せて、山頂へ飛んで行きました。
 黒い女狐も、一緒に居た黒い大猿を人間に変え、同じように山頂へ。」

「なんだって!?」


手下の報告に、熊が反応した。

険しい顔をしている。


「という事は、狩りが始まったのか・・・」


狼がそう呟いた。


動物を人間に変えるのが狩り???

なんだ、そりゃ!?(@_@;)

11.2 思い出した目的 ・・・ヒチョルン→←10 タラムが!? ・・・ドムヘ



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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時

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