1.1 美人さんと遭遇 ・・・カンイ ページ3
旅館はソンアの女将修行しているところだった。
女将である母親は、とても色気のある美人だが、
ソンアは正直、あまり母親には似ていなかった。
再会時はとても友好的だったソンアは、
俺が何も考えずにそれを口にしてしまったがために、
冷たく事務的な態度に豹変した。
あれくらいの事で機嫌を損ねてるようじゃ、
女将修行もまだまだだな・・・( ̄  ̄;)
部屋まで案内してくれたソンアが居なくなってから早々に、
そんな事を考えながら縁側で寛いだ俺とキボわん。
さっき聞いた、ソンアの説明の中に、動物は夜にやってくることが多いとあったっけ。
餌とか食べ物は与えないようにと言っていた。
もし、変身したメンバーが、ここに紛れ込んで来たら・・・
もし、それが今夜だったら・・・
色々と考えを巡らしていると、急に冷たい風が吹いてきて、
思わずブルっと身体を震わせた。
カンイ「キボわん。風が冷たくなってきてるし、部屋の中に戻ろう。」
俺がそう言って立ち上がると、キボわんも立ち上がり、
2人で大きく伸びをすると、サッサと部屋の中に入り、窓を閉めた。
カンイ「俺、とりあえず風呂入ってくる。そしたら、明日の事を少し相談しよう。」
キボわん「わん!(了解!)」
俺は、洗面道具と着替えを手にして、部屋を後にした。
:
:
カンイ「気持ち良かった〜(^^♪」
温泉宿では無いのに、結構広い風呂場だった。
お湯加減も良いし、洗い場も比較的広くて、脱衣所も快適だった。
温泉だったら、もっと良かっただろうな〜
そう思いながら、廊下を上機嫌で歩いていた。
その廊下を曲がろうとした時だった。
ドン!
「きゃっ!」
「おっと!」
出会いがしらで若い女性とぶつかり、女性が倒れそうになるところを、
とっさに腕を伸ばして、彼女の背中を受け止めた。
衝撃が腕に走るかと思ったが、意外に軽くて・・・
カンイ「大丈夫ですか?」
「はい。あ、ありがとうございます」
体勢を整えた彼女の背中から腕を離すと、
彼女は長い髪を耳にかけ、下から上目使いで微笑んだ。
う・・・美しい!!
俺の心臓が、ドクドクと激しく音を立てて鳴った。
「失礼します。」
カンイ「あ、はい・・・」
彼女は綺麗な微笑みを俺の脳裏に焼き付けて、去って行った。
フッと我に返って、振り返ったが、もう彼女の姿は見えなかった。
誰かに言いたい・・・。
・・・。
そうだ!
キボわん!!!
俺は、急いで部屋に向かった。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時