10 タラムが!? ・・・ドムヘ ページ20
黒狐ヌナと散歩を始めてから、結構な時間が経っていた。
僕の背中にはリスのタラム。
途中でヌナを巻くって言った割には、その指示さえ出さずに息を潜めている。
まあ、この黒狐ヌナは全然隙が無いから、仕方ないか。
「背中にリスを背負ったままじゃ、疲れるでしょ?(^^)」
「ええっ!?(@_@)」
クスクスと笑いながら「私にバレないと思ったの?」とか言うなんて、
ヌナはきっと、初めから気付いてたにちがいなかった。
バレてるなら仕方ない。
「タラム。出てきなよ。」
声をかけてみたけど、タラムは黙ったまま、まだ背中に張り付いている。
ヌナはそれを可笑しそうに見てた。
「“タラム”とは、そのリスのこと?」
「うん。」
「ふ〜ん。」
一瞬、ヌナがニヤリと笑った気がした。
「そろそろ話してくれない?どうしてその姿になったのか。」
「あ、それは・・・」
忘れてくれてれば良かったのに、ヌナは記憶力が良かったみたい。
話しても良いかな?でも・・・。
「じゃあ、タラムの話でも良いわ。どうしてリスの姿なの?」
「え!?(@_@;)」
僕はビックリして固まった。
タラムが・・・元・・・人間???
メンバー以外にも、動物になっちゃう人が、居るの?
「タラム!!本当!?」
僕は背中を揺らして、タラムの姿を見ようとした。
「うわ!やめろよ!ばか!!」
フッと背中の感触が無くなったと思ったら、タラムがすぐ傍の樹に移っていた。
「なんなんだよ!」
「タラムは、元は人間って、本当?」
「はあ!?お前、ホントにバカだな!」
「何で?なんで今まで、僕のこと騙してたんだよ!」
「何がだよ!」
「ず〜っと一緒に居たのに、話してくれなかったじゃないか!」
「お前だって、人間だったって言わなかったじゃないか!」
「それは・・・」
だって必要無いと思ったんだもん。
僕とタラムの間には、本来の姿なんて、どうでも良いはずだって。。。
「そう。あなた達、お互いの事を知らなかったのね?」
ヌナがそう言ってクスクス笑った。
「では、一緒にご対面と行きましょうか?」
そう言ったヌナの瞳は、濃い紅色に光りだし、それがすごく綺麗で・・・
「ばか!狐の目を見るな!」
そう叫ぶタラムの声が遠ざかる。
「よくも!!よく・・・も・・」
ヌナに飛びかかろうとするタラムの姿が霞んで・・・
僕の上にタラムが落ちてきたのを感じながら、
僕はゆっくり意識を失っていった。
11.1 思い出した目的 ・・・ヒチョルン→←9.2 ソンアとハヤン ・・・カンイ
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時