9.2 ソンアとハヤン ・・・カンイ ページ19
「大体わかりました。では、早速、捜索の手配をしますね。」
ソンアがそう言って、広げていた地図を閉じた。
俺は、応接室のような場所へ連れてこられている。
「ありがとう、ソンア。」
俺はそう言いながら、座っていたソファから立ち上がった。
「あ、そうだ。気晴らしに、お菓子作りしません?」
「こんな時に?だいたい、俺は他にやる事が・・・」
「こんな時だからですよ。それに、他にやる事って?」
確かに、ソンアの言う通りだ。
キボわんを捜索してもらって、自分は他のメンバーを探すなんて事、説明出来るか?
それが出来ないとなると、こんな山奥の旅館でやる事なんて・・・無い。
「ここに来る動物たちの為のものですから、キボわんが戻ったら、あげると良いですよ(^^)」
気まぐれに野生動物が来るって・・・餌付けしてた?(-_-;)
「急いで捜索の手配をして、厨房の準備が出来たらお部屋に呼びに行きますね。」
「ああ。」
「あ!それから、ハヤンには気を付けてくださいね。」
「何を?」
「何ていうか、うちの母親よりも変わってるというか・・・
とにかく、気を許さないようにしてください。良いですね?」
「・・・(-_-;)」
わけが分からない事を言われて、俺は返事をしなかった。
ソンアと一緒に部屋を出て、俺は部屋へ、ソンアは事務室へと、それぞれ向かった。
:
:
「カンイさん(^^♪」
部屋に戻ると、すぐにハヤンさんが訪ねてきた。
「あらあら。そんな顔しちゃ、美男が台無しよ?(^^)」
そう言って、俺の顔に手を伸ばしてきたハヤンさん。
「すみません。今は、あなたとお話する気にならないんです。」
「心配なのでしょう?キボわん、良い子ですものね。わかりますわ。」
「それなら」
「さっきも言ったでしょう?知ってるって。(^^)」
「え?」
「疑ってるの?私の目をよ〜く見て。嘘を言ってる目かどうか。ほら、もっと・・・」
ふいに俺の両頬にハヤンの手が添えられて、無理やり顔を近づけられた。
吸い込まれそうな・・・紅色の・・・ひと・・・み?
バン!!
突然、部屋のドアが開かれ、俺は我に返った。
「ハヤン!!」
ハヤンさんの手が頬から離れた。
そして、「フン!」と顔を背けてソンアの横を通り、部屋を出て行った。
呆気にとられたまま、ソンアを見ると、
「厨房へ行きましょう」
と言って微笑んでいた。
もしかして、俺、取り合いされてる?
こんな時なのに、まいったな〜(*^_^*)
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時