7.1 山の中で ・・・ハンヨン ページ14
“黒いアイツ”が襲ってくる!
そんな噂(?)が森中を駆け巡り、俺は助けてくれたタヌキたちと一緒に、
山の方へと逃げてきて、3日目の朝を迎えていた。
“黒いアイツ”というのが、どんな奴なのかは知らないが、
森中の動物たちが逃げるくらいだから、相当ヤバイやつに違いなかった。
「まあ!こんなところにも(^^♪」
「姉さ〜ん。いい加減にしましょうよ〜(-_-;)」
「そうっすよ。山に来てから、ずっとじゃないっすか〜(-_-;)」
「良いじゃない!森には無かった薬草が、ここには沢山あるんだもの!(-"-)」
森を抜けたあたりから、メスタヌキの目が生き生きしていた。
そんなに薬草が好きだったとは・・・。
“好きこそ物の上手なれ”ってやつか?
確かに、このメスタヌキは、薬草にとても詳しいらしかった。
「ほら、ごらんなさい!この草は最高の痛み止めになるのよ!」
「さっきも、そんな事言ってたじゃないっすか?」
「さっきのは、“最高に早く効く痛み止め”って言ったのよ!」
「俺たちには違いなんてわかんないっすよ〜(-_-;)」
「それより、まだボスに会えてないんすから、先を急ぎましょうよ〜(-_-;)」
「お父様なら大丈夫よ(^^♪」
「俺たちが大丈夫じゃないんですってば〜(-_-;)」
メスダヌキは一族のボスの娘。
一緒にいるオス2匹は、取巻きと言ったところか?
側近のようなものらしいけど、気の強い自由奔放なお嬢様に、いつも振り回されている。
俺は、それを黙って見ているだけだ。
ハンヨン「おい。行先を教えてくれ。先に行く。」
同じやり取りを3日も見せられて、俺は正直うんざりしていたし、
山道を急ぐのは、まだ怪我が治りきっていない俺の身体にはキツイのだ。
先にのんびり向かっていれば、そのうちこの3匹も追いつくだろうしな。
「え!やだ!ごめんなさい!行きましょう!ほら、あんた達も行くわよ!」
「「ええ〜〜〜(ーー;)」」
「何よ!文句あんの!早く行こうって言ったのは、どこの誰よ!!(-"-)」
「兄さ〜ん・・・(ーー;)」
「もっと早く言ってくれればいいのに〜(ーー;)」
「“次期ボス”に文句があるっていうの!?(-"-)」
いつそうなったのか知らないが、“次期ボス”とか言われも困る。
「「(-"-)」」
ほらな。
オスタヌキたちは、俺を不満げに睨んでいる。
それでも、メスタヌキが歩き出し、俺もその後に続くと、
俺たちを守る様に、それぞれ横について歩き出した。
偉いな、こいつら。。。
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koyuki(プロフ) - よーこさん» やっとです!(^^♪楽しみにしてくれてありがとうございます!これからも頑張ります(^^)/ (2016年6月18日 19時) (レス) id: 1916766084 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - やっと会えた~(T0T)更新いつも楽しみにしてます(*´∇`) (2016年6月18日 19時) (レス) id: 8020ec2b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koyuki | 作成日時:2015年12月27日 14時