やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ8)

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４.2　叫び・・・リョウ君ページ8

上の騒がしさも無くなった頃には、僕の声も限界で、

僕の「助けて！」コールは、声がかすれて、自分にも良く聞こえない程だった。

その頃には、変身が解けない事にも気付いてて。

太陽が昇り始めて、視界が開けた時には、

広がる大自然の姿に、少しだけ感動した。

僕は、このままここで一生を終えることになるのかな・・・？(T_T)

やりたい事はいっぱいあるのに・・・。

・・・。

・・・・・。

って、ここで終わっちゃダメじゃん！

怖がってばかりじゃなくて、出来ることをしなくちゃ！

僕は、意を決して、道路下を張り巡っている鉄骨を見つめて、

地上に繋がる導線を探し始めた。

(お～い！！)

突然聞こえた声に、振り向いてみると、

カラスがこちらに向かって飛んできていた。

僕、カラスに知り合いなんて、居ないけど！？(@_@)

シオン(僕だよ～！！シオンだよ～！！)

バサバサと音を立てて、飛んできたカラス。

そして少し離れたところに、何かをポトリと落とし、自分もすぐ横にとまった。

落とされたのは、ハムスターで、嬉しそうにこちらに走って来た。

カラス(あ！おい！逃げないって言ったじゃないか！！(-"-))

シオンハム(リョウだよね！)

リョウ君(シオンヒョン！？)

シオン(良かった～！！無事だったんだね！！(^○^))

シオンハムは、僕にポスッとしがみついた。

僕も、嬉しくて、シオンハムをキュッと抱きしめた。

リョウ君(一人で心細かったんだ～！一緒に降りよう？)

シオンハム(こんなところから降りるなんて、自力じゃ無理だよ！)

リョウ君(でもね、工事とか修理用に、地上に繋がってる鉄骨があると思うんだ。)

シオンハム(なるほど！でも、もっといい方法があるよ。)

リョウ君(いい方法？(?_?))

シオンハム(ねえ、君！)

シオンハムは、さっきのカラスに声をかけた。

シオンハム(この猫を、どこかに降ろしてあげてくれない？)

カラス(はぁ！？)

シオンハム(その後、僕を食べに戻って来てよ！)

リョウ君(ヒョン！？(＠_＠;))

カラス(なんで俺がそんな事を！！(-"-))

シオンハム(僕のお願いを聞いてくれたら、餌になるって言ったろ？(^_-)-☆)

カラス(チッ・・・どこでも良いんだな？(-"-))

思いがけない話でパニクッた僕にお構いなしで、

カラスは僕を掴んで羽ばたいた。

リョウ君(シオンヒョ～ン！！(＞_＜))

泣き叫んだ僕の目に映ったヒョンは、笑顔で手を振っていた。