やっぱ、Pleasant Animals！～SJのゆ・く・え☆～ (ページ48)

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２６.2　シスコン兄貴　・・・キボンページ48

「まあ！おめでとう、Aさん！」

そう叫んだオンマの声で目が覚めた。

声の方を見ると、車いすに座ったA・・・と、シスコン兄貴？

A「あ！ご機嫌いかがですか？」

目が覚めた僕を見つけて、Aが声をかけてきた。

シスコン兄貴が車いすをベッドの傍まで移動させた。

キボン「それを言うなら、“お加減はいかがですか？”だろ。(-"-)」

A「あはは！そうですね！(^○^)」

病室がパッと明るくなった気がする。

皆の笑顔のせいかな？

僕も思わず笑ってしまった。

オンマ「Aさん、今日退院して、実家で療養する事になったんですって。」

キボン「へえ。良かったな。」

A「はい！キボンさんも、早く元気になってくださいね！」

キボン「・・・」

素直に返事が出来なくて、僕はそっぽを向いた。

僕たちの会話とは別に、シスコン兄貴とオンマの会話が聞こえる。

「イトクのペットを、昨日実家に置いてきたんですけどね。
　祖父が他のウサギと一緒に小屋へ入れたもんだから、大喧嘩しちゃって！(^○^)」

「あらあら！」

え・・・ペット？

キボン「そのペットって、イトクヒョンが抱いてたウサギの事ですか？」

「ああ。本人もそう言ってたから、間違いない。」

キボン「そんな筈は」

僕はそこまで言いかけて、シスコン兄貴は僕たちの秘密を知らないって事に気付いた。

「もしかして、ウサギはメンバーの誰かなのか？」

シスコン兄貴が、真剣な顔で僕に聞いた。

驚いた僕は、思わずAを見た。

Aはシスコン兄貴を見上げて目をパチクリさせている。

オンマを見ると、静かに頷いた。

どういう事！？(＠_＠;)

「事故の連絡を受けて会社に集まった時に、社長から秘密は聞いた。話してくれないか？」

A「そうなの！？」

シスコン兄貴が頷く。

それなら！

キボン「あの、イトクヒョンが抱いていたのはキョヒュです。それから、
　事故現場に居た子パンダはヘンリで、事故直前にはリョウが子ネコになってて！」

僕は必死に訴えた。

シスコン兄貴は、「わかった。」と言って頷いた。

A「オッパ！私と一緒にいたゴリラは、ドムヘさんだよ！」

シスコン兄貴は、「そっか」と言ってAの頭を撫でながら微笑んだ。

「俺に任せておけ。このまま終わらせたりしない。絶対にな・・・」

そう言ったシスコン兄貴が、ものすごく頼もしく、カッコよく見えた。

何でだろう？

何かムカつく。。。(-"-)